【精神的ストレス症状チェック】あなたは大丈夫?
生活していると何かとストレスを抱えることもありますよね。
仕事やプライベート、うまく立ち回れるよう気を付けていても、状況などによってはストレスが溜まってしまう原因が生まれてしまうこともあると思います。
中には、精神的なストレスが溜まっていても自分ではそれに気が付くことが出来ず、ストレスが限界に達して体調に現れてからやっと気がつくケースも…。
ストレスをそのままにしておくと、様々な病気を引き起こす原因になることもあるので注意が必要です。
こんな症状が現れたら気をつけたい、精神的ストレスチェックをお送りいたします。
Contents
ストレスが溜まると…?
ストレスホルモン「コルチゾール」の発生
ストレスを感じることにより、脳の視床下部から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。
そして、これを受けることによりさらに脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌。
副腎皮質刺激ホルモンが副腎に到達すると糖質コルチコイドの合成が促され、ストレスホルモンである「コルチゾール」が分泌されてしまいます。
「コルチゾール」が増えると、血糖値が上昇し、糖尿病のリスクが高まる恐れも。
自律神経の乱れ
ストレスが溜まると、交感神経が活発となります。
自律神経が乱れることにより、イライラしたり不安を感じやすくなるなどの精神的な影響が出てきます。
副交感神経の働きが鈍くなるため、胃液が上手く分泌されず消化不良となり胃が荒れるため胃炎になってしまったり、そのまま放置すれば自律神経失調症になってしまう恐れも…。
自律神経失調症になれば、吐き気や動悸、めまいや不眠などの症状が現れてしまうので要注意です。
睡眠障害
睡眠サイクルが不安定に
夜なかなか寝付けない、寝てもすぐに目覚めてしまうなど、睡眠サイクルが不安定になる傾向があれば、ストレスを受けている可能性があります。
自律神経の乱れや、ストレスホルモンの分泌により、脳が常に覚醒状態であるため、そのような睡眠障害が現れます。
脳をきちんと休ませないと、ストレスホルモンを抑制する働きが鈍るため、良質な睡眠を得ることが出来ないと悪循環に陥ってしまいます。
ストレスの元となる環境を見直すなど、根本的な解決が必要かもしれません。
「夢をよく見る」も要注意
最近夢をよく見る、という方も精神的ストレスの影響を受けている可能性があります。
眠りが浅いため、このような現象が起こり、脳が休まらず疲れが取れないというのも、典型的な精神的ストレス症状です。
脳がリフレッシュされず、このような状態が続くと老廃物が蓄積されていき、認知症のリスクが高まることも…。
「眠っても疲れが取れない」という状態が続けば、ストレス対策を!
気持ちが落ち着かない
理由なき不安や緊張は要注意
何か大きな仕事の前や、新しい事に挑む前、大勢の人の前でプレゼンをする前日など、ドキドキして落ち着かない状態になることもあるのではないでしょうか?
しかし、これといった要因がないのに、イライラとして落ち着かなかったり、不安な感情に支配されることがあれば、それはストレスから来ているのかもしれません。
自律神経が乱れ、交感神経が常に活発に働くことにより、緊張状態が現れるのも精神的ストレス症状のひとつ。
対象のない不安や緊張などが長く続くようであれば、ストレスを疑っても良いと思います。
悪化すればパニック障害になる恐れも
精神的なストレス症状をそのまま放置していると、突発的なパニック発作を引き起こす、パニック障害になってしまう恐れもあります。
急激な不安に襲われ、動悸や頻脈、過去呼吸やめまいなどの症状が現れ、それらは時間が経てば治まりますが、「また起こるのではないか?」という不安から、通常の生活もままならなくなる場合があります。
少しでも精神的なストレス症状を感じており改善されない状態なら、精神科か心療内科で受診してもらいましょう!
疲れが取れない
慢性疲労の原因はストレス?
「ずっと疲れが取れない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
毎朝起きるのがつらく、休んでもあまり疲労が取れない…そんな症状が続いているなら、ストレスからくる慢性疲労かもしれません。
長期間強いストレスを感じることで、体の様々なシステムにひずみが生じます。
免疫力が低下し風邪などを引きやすくなったり、口唇ヘルペスや湿疹といった症状として現れてきます。
このような状態を放置しておくと、心筋梗塞や脳血管障害などの原因となることもあるので注意が必要です。
慢性的に体がだるい、頭が重くすっきりしない、などの症状が続くなら、体がSOSを発しているのかもしれません。
慢性疲労と普通の疲労の違いとは?
「慢性疲労と、通常の疲労の違い」
この判断を誤ることにより、体に起こっている異常事態を見逃してしまう危険もあると思います。
「最近忙しかったから、疲れがたまっているだけ」と思っていたら、精神的ストレスからくる慢性疲労である可能性も…!
一日しっかり休息をとったのに疲れが取れない、筋肉痛が常にある、眠りすぎてしまう、些細なことが思い出せない、そのような状態が1か月以上続いているようであれば、ストレスによる慢性疲労を疑った方が良いかもしれません。
また、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が増えると、疲れていることを認識できなくなる状態もあります。
頭痛
その頭痛ストレスが原因かも?
ストレスが原因で起こる頭痛は、筋緊張性頭痛と片頭痛の2種類。
交感神経が刺激されることにより、血管が収縮し血行が悪くなると、血管内に老廃物が蓄積されていき、それが周囲を刺激して頭痛を起こします。
後頭部や、頭の周囲を締め付けられるような痛みを感じるのが、筋緊張性頭痛です。
片頭痛の方は、副交感神経が刺激されて急激に血管が拡張することにより、血管内部が損傷を受け炎症が起こることから、ズキズキとした鋭い痛みを感じます。
危険な頭痛のケースも…!
頭痛には、ストレスが原因で起こるものの他に、眼精疲労や睡眠不足、栄養不足や薬の副作用などから発生している可能性もあります。
急激な激しい頭痛や、吐き気や手のしびれ、高熱などを伴う頭痛は要注意!
このような症状が現れた時には、くも膜下出血や脳腫瘍などの恐れもありますので、すぐに病院で受診しましょう。
ストレスをためない為には?
悩みを外に出す
些細やモヤモヤや小さな悩みなど、わざわざ人に話すのは申し訳ない。
そんな風に思っていませんか?
大人になるほどそのような気づかいから、自分の中で解決しようとする傾向があると思います。
しかし、「外に出す」という行為は、ストレス解消の為に大変役立ちます。
自分だけ聞いてもらうのが申し訳ないなら、相手の悩みも聞くという交換条件を付けてみてはどうでしょうか?
それでも難しいという場合は、日記などに文章として書き出すだけでも、かなりのストレス解消になります。
マッサージやストレッチ
マッサージやストレッチなどで体をしっかりと伸ばすという行為も、ストレス解消になります。
そのような時間が取れないという時は、定期的に深呼吸をしながら伸びをするだけでもかなり違います。
同じ姿勢で長時間固まってしまわないように注意しましょう。
趣味の時間の確保
ちゃんと脳と心をオフに出来るような、趣味の時間を確保することも大切です。
一旦ストレスの元となることから遠ざかるだけでも効果があります。
忙しくてまとまった時間が取れないときにも、移動中や就寝前に読書をしたりするなど、現実から離れるキッカケを作るようにしましょう。
まとめ
こんな症状が現れたら気をつけたい、精神的ストレスチェックをお送りいたしました。
気になることがあれば、そのまま放置せず対処することをお勧めいたします。
ストレスの原因となる状況を改善することが一番ですが、それが難しいという場合は、ストレスを軽減するような工夫を日ごろから意識してみてはいかがでしょうか?
睡眠障害や慢性疲労など、ストレスから来ているとは気づきにくいものもありますので、忙しいときも、自分の体調の変化に敏感になれるよう心がけましょう。