【東京で初詣】ここは行くべき!おすすめ神社3選

年のはじめに1年の無事と平安を願う初詣。
お正月が近付くとあちこちで耳にする、もっともメジャーな年中行事のひとつですが、その歴史は意外と古くはありません。

江戸時代までは、1月中に催される社寺の「初縁日」に参詣する習慣や、家長が大晦日から元旦にかけて氏子となっている神社に泊まり夜通し祈願する「年籠り」という行事はありましたが、現在のようにレジャーとお参りを兼ねたイベントが一般的になったのは実は明治以降のこと。

1872年(明治5年)に鉄道が開通すると、東京から川崎大師や成田山新勝寺と言った郊外の社寺に行くのが簡単になりました。

鉄道会社が集客・宣伝のために遠方の社寺への参詣を提案し、氏神や信仰にこだわらない行楽としての初詣が流行りだしたのです。

そのような歴史を持つ「初詣」ですから、近所の社寺にお参りも良いものですが、ちょっと足を伸ばして行楽気分で有名社寺へのお参りはいかがでしょうか。

年に一度の独特の雰囲気を味わいながら、一年の幸せを祈ってその年最初のレジャーを楽しんでみては。

そこで今回は、東京で初詣へ行こうとしているあなたに、おすすめの神社を3つご紹介します。

 

おすすめ神社1:明治神宮

おすすめポイント

東京で初詣といえば、まずおすすめしたいのが「明治神宮」。初詣の参詣客は、毎年全国トップの300万人超という人気の神社です。

「東京で初詣といえば?」という問いかけには、多くの人がここを挙げるのではないでしょうか。

JR山手線の原宿駅からすぐという都心部にありながら、緑豊かで広大なこの神社の神域は、江戸時代は大名屋敷だった場所。

明治に入って政府の土地となり、1912年(明治45年)に明治天皇が崩御すると明治天皇と昭憲皇太后を祀って1920年(大正9年)に創建されました。

都会の真ん中、しかもすぐ横を数分ごとに電車が走っているとは思えない、広くて静謐な神域。
うっそうと茂る林や、堂々としたたたずまいの参道。大きな鳥居と拝殿も見ごたえがあり、普段から参拝客が絶えず外国人観光客にも人気のスポットです。

けれど初詣に多くの人が訪れる理由は、それだけでなく何と言っても立地の良さでしょう。

大みそかから元日にかけては深夜も10分間隔で終夜運転している山手線。
明治神宮最寄りの原宿駅は、初詣のために臨時改札口を開いていますので、まさに電車を降りたらすぐに神社という感覚です。

また、原宿・渋谷というショッピングエリアですので、お目当てのショップやデパートが営業している時間帯なら福袋の買い物と合わせても。

ただし、全国トップの人出ですから相当に混雑します。
年の明けた直後や三が日の昼間は、駅から続く行列でお参りに2~3時間はかかることも。

人混みの苦手な方には少々難ですが、特別な雰囲気を味わいながらの参拝は一度は経験の価値あり。
暖かい格好で、できれば飲み物などを準備してお出かけください。

大みそかから元日は終夜開門、2、3日は18:30まで、4日は18:00まで、それ以降は日の入りの時間で閉門します。

なお、パワースポットとして知られる「清正の井戸」がある神宮御苑の開苑時間は、元日は8:00~16:30、2、3日は8:30~16:00、4日以降は9:00~16:00です。

住所と地図

〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1


JR山手線     :「原宿」駅
東京メトロ千代田線:「明治神宮前<原宿>」駅
東京メトロ副都心線:「明治神宮前<原宿>」駅
東京メトロ副都心線:「北参道」駅
都営地下鉄大江戸線:「代々木」駅
小田急線     :「参宮橋」駅

 

おすすめ神社2:浅草神社

おすすめポイント

次におすすめしたいのは、浅草にある「浅草神社」。
こちらも隣接する「浅草寺」と合わせ、初詣の参詣客数は常にランキング入りする有名な神社です。

「三社様」の別名でも知られるこの神社。毎年5月の例大祭「三社祭り」は全国的にも有名です。

隅田川で漁をしていた兄弟が、網にかかった仏像を供養したことに始まる浅草寺。
浅草神社は、その子孫が先祖を祀って平安時代の末期から鎌倉時代頃に建立したと伝えられ、明治初めの神仏分離令で浅草寺と分かれて別の神社となりました。

雷門から続く仲見世のお正月の賑わいも、楽しみの一つ。
猿回しなどの見世物や、食べ物の屋台も出ていてお祭り気分が楽しめそうです。

時間があれば、この神社への初詣と合わせておすすめしたいのが「七福神めぐり」。
大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊という7柱の神様を祀る社寺をめぐるお正月の行事ですが、ここ浅草を起点とする「浅草名所七福神めぐり」はプラス2柱で合計9カ所の社寺をめぐります。

全国各地に設定され、東京都内だけで20コースはあると言う七福神めぐりの中でも、特に有名社寺や観光名所を歩くおすすめのコースです。

また、各地の七福神めぐりでは、持参した朱印帳や最初の社寺で購入した色紙にご朱印を集めるパターンが一般的ですが、こちらは「福絵」にスタンプをもらったり、「福笹」に絵馬を集めたりと個性的。

コースの中には江戸時代から人気の観光地だった待乳山聖天や、招き猫の焼き物で有名な今戸神社、毎年11月には酉の市で賑わう鷲神社も。

そして普段はあまり足を運ばない吉原や、調理道具の商店街で有名なかっぱ橋道具街などの見どころもあり、浅草駅周辺だけでなく幅広い浅草観光が同時に楽しめます。

浅草の七福神めぐりは通年やっていますが、普段は人のいない小さな神社も社務所を開けている松の内(7日まで)に回るのがおすすめです。

コース地図は浅草神社でもらえます。ちょっと距離がありますので、歩きやすい格好でお出かけください。

住所と地図

〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目3-1

東武スカイツリーライン:「浅草駅」
東京メトロ銀座線   :「浅草駅」
つくばエクスプレス  :「浅草駅」
都営地下鉄浅草線   :「浅草駅」

 

おすすめ神社3:東京大神宮

おすすめポイント

お正月に1年の無事を願う初詣。
もちろんメインの目的は参拝ですが、参詣先に美味しいものやお土産があるとさらに嬉しいですね。

そんなわけでもうひとつおすすめしたいのが、飯田橋にある「東京大神宮」。

1880年(明治13年)に伊勢神宮の遙拝所(遠くから拝む場所)として創建されたのが起源となり、関東大震災後の1928年(昭和3年)に現在の場所に再建され「東京のお伊勢さま」として知られています。

この東京大神宮は、現在では一般的となっている「神前結婚式」が初めて行われた神社。

1900年(明治33年)、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)の御結婚が、現在の場所への移転前、前身である日比谷大神宮で執り行われました。

それより以前の結婚式は、各家庭で行うのが普通だったとか。
「初詣」同様、伝統的な儀式に見えて意外と新しいのですね。

結婚式で有名な神社で、昨今は恋愛のパワースポットとしてますます人気が高まっています。

縁結びで有名ではありますが、もちろん家内安全・商売繁昌・学業成就などの祈念にも。

さて、本題に戻って。

こちらの初詣、三が日は伊勢名物「赤福」や、樽酒、おしるこのふるまいがあるのです。
(元日は0時~4時と9時~17時、2、3日は9時~17時)

また、三が日の各日、午前8時から午前10時にお神札やお守りを受けた参拝者先着1000名に、開運招福の「ミニ干支絵馬」のオマケが付きます。
この絵馬が、毎年かわいいのです。

参拝に下心を持ってはいけませんが、嬉しいオプションですね。

なお、お守りなどの授与時間は、元日は深夜0時から19時、2日以降は8時から19時までです。

こちらも先に上げた浅草と同様、周囲に見どころの多い場所。
九段下方面に行けば靖国神社や皇居。
飯田橋方面に行けば神楽坂。
坂の途中にある「善國寺」も初詣の人気スポット。

時間があれば近隣散策をお楽しみください。

住所と地図

〒102-0071 東京都千代田区富士見2-4-1

JR中央・総武線  :「飯田橋駅」
東京メトロ有楽町線:「飯田橋駅」
東京メトロ南北線 :「飯田橋駅」
東京メトロ東西線 :「飯田橋駅」
都営地下鉄大江戸線:「飯田橋駅」

 

まとめ

初詣におすすめの神社を3つご紹介しましたが、ここではとても書ききれないほど魅力的な神社がたくさんあります。

七福神めぐり、ふるまい酒や授与品、見世物や屋台も普段とは違う初詣ならではの楽しみなら、多少の混雑も雰囲気のひとつです。

最初に述べたように、初詣とは鉄道の発達とともに発展した年中行事。
交通手段が進歩し、それまで話には聞いていても出かけるのにちょっと気合の要った遠くの有名行楽地に手軽に行けるようになった喜びも、その流行の追い風になったのでしょう。

そんな時代に思いを馳せつつ、このお正月はちょっと遠出をしてみては。

ちなみにここにあげた3社だけでなく、都内の有名な社寺は初詣客で混雑しますが、「どうしても人込みや行列は嫌!」という方におすすめの穴場の時間帯があります。

年があらたまって参拝の波が落ち着く午前3時頃から元日の早朝までは、たいていの社寺で一度参拝客が減るのです。

都心なら鉄道が終夜運転をしていますし、時間を潰す飲食店なども近くにありますので、その時間帯を狙って深夜早朝の散歩をするのも非日常感が味わえるかも。

1年の最初のレジャーを楽しみながら、良いお年をお迎えください!

作成者: GC@編集担当(兼ライター)

運営会社のスタッフで、 DANXYZの記事立案や編集実務を担当しています。 普段は、自社で運営している 数々のウェブサイトで記事作成も担当していることから、 一部の記事でライティングも行なっています。

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