【歯の磨きすぎは超危険!】毎回の歯磨き時間は、どれくらいが理想なの?
筆者は小学校のときに、小学校で「理想的なきれいな歯」と表彰されたことがあります。
でも、真っ白く輝く歯ではなく、永久歯に生え替わった頃から、歯が薄い黄色です。
歯医者さんによると、少し黄ばんだ歯の方が丈夫なのだそうです。
そのせいか、虫歯になったことがありません。
それでも、普通の歯磨き粉ではなく、歯を白くするメーカーの歯磨き粉を使っていないと、すぐに濃い黄色の歯になってしまいます。
年頃の女性に、黄色い歯は致命的です。
しかも筆者は笑い上戸で、笑うと大きな歯が全部見えてしまいます。
女性は笑顔が命です。
というわけで、筆者は歯磨きを念入りに、「うっすらと黄色い歯」を維持するのに長年必死でした。
ところが、この必死さが悲劇を招きました。
みなさんも同じ間違いをしないために、この記事でご紹介します。
Contents
1.電動歯磨きで磨きすぎると歯肉にダメージを与えることも?
(1)電動歯ブラシは1つ1つの歯に1秒間軽く当てるだけで十分?
筆者は、某電機メーカーの歯ブラシで、歯を丁寧に磨きすぎたのです。
電動歯ブラシは気持ちよく、いかにも歯がきれいになった気がします。
筆者の電動歯ブラシは、毎分12000回もの電動音波振動です。
歯ブラシの毛先も2段階になっていて、極細網が必要以上にプラークに入り込んで歯茎を傷つけることを防いでいます。
あっという間に歯がツルツルです。
歯医者さんの話によると、1つの歯に1秒程度軽く当てるだけで十分だったようです。
何たって毎分12000回もの音波振動です。
1秒でも200回の音波振動です。
(2)筆者の歯茎が超危険状態一歩手前に!?
筆者は、電動歯ブラシを使ったのは初めてです。
それまで、筆者は歯ブラシで1本につき、10回程度小刻みに動かして、丁寧に3~5分もかけて磨いていました。
これは、小学校6年間の間に歯磨き指導を受けた習慣です。
電動歯ブラシだから、歯磨き時間が短縮できると喜んで使っていましたが、習慣というものは恐ろしいものです。
説明書には、「1秒~2秒1本ずつ軽く当てるだけで良い」と書いてありました。
その通りにしたつもりが、気がつくと歯ブラシを小刻みに揺らしていました。
そして、筆者には八重歯があるので、八重歯の磨き残しがないように、とくに八重歯を念入りに磨いていました。
3ヶ月も経った頃に歯茎の異変に気がつきました。
なんと、八重歯の歯茎が上がってしまって、歯と歯の隙間が大きくなっているのです。
普段笑っても唇で隠れていますが、唇を持ち上げると、今にも歯根が見えそうでカッコ悪いです。
急に歯茎が上がってしまうなんて、歯周病かと思って慌てて歯科医に駆け込みました。
(3)歯茎が上がってしまった原因は電動歯ブラシだった!?
プラーク検査とレントゲン検査、歯医者さんの丁寧な触診の結果、虫歯もなく、歯茎も至って健康だということでした。
小学校のときに表彰されただけあって、7歳のときに永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けずに頑張っていたので、乳歯を抜いてもらった時以来、一度も歯科医のお世話になっていなかったという事実に歯医者さんが驚きました。
プラークも5mm以内で、ピンクで引き締まったきれいな歯茎だと誉められました!
そんな筆者のお口の中に、1本だけ歯茎が上がってしまったなんて人工的な原因があるのだそうです。
そこで、筆者は歯医者さんに次のような質問を受けました。
お気に入りの電動歯ブラシなんですよ。
歯磨き後、歯がツルツルで、すごく気持ちいいんですよ!
・・・筆者を絶望の谷底へと崖の上から突き落とされた気分になりました。
歯茎が元に戻らない絶望は、かなり大きなものでした。
2.歯の磨きすぎで歯肉は削れてしまう!?
(1)お気に入りの音波振動歯ブラシの機能が裏目に・・・
筆者の電動歯ブラシの間違った使い方とは?
1分間に12000回もの音波振動です。
手は、歯ブラシを支えて、軽く歯に1~2秒当てて、歯ブラシを1つ1つの歯に移動していくだけでよかったのです。
それを、私は長年の習慣で普通の歯ブラシと同じように、ゴシゴシ細かい振動をさせていたのです。
電動歯ブラシ自体が超音波振動しているのに、さらにそれを動かしては、数倍速の振動になってしまいます。
そして、歯だけなら良かったのですが、歯の付け根の歯茎との境目もしっかりゴシゴシ磨いちゃったのです。
歯茎に超音波振動を数倍速したら、歯茎が痛むのは当然です。
あんなに気持ち良く歯を磨いてたのに筆者は電動歯ブラシで歯茎を念入りに削ってた!?
歯医者さんには、「歯茎を削ってしまったようなものです」と言われてしまいました。
私は、電動歯ブラシを歯茎と歯の境目に当てていると、何だか気持ちよくて、ウィーン(電動歯ブラシの音)とそのまま5秒は当てていたと思います。
「八重歯の所は、歯が凸凹になっているので、一層念入りに!」そんな気持ちで5秒間。
何とも良い気持ちでした。
「やっちゃいましたねぇ。そういう患者さんけっこういるんですよね。でも、歯茎は元には戻りませんから、現状維持しましょうね。」
筆者は、てっきり歯周病で、治療して回復すれば歯茎は元に戻ると簡単に思っていたので、大ショックです。
(2)歯肉が削れてしまう磨き方
よく歯ブラシが広がって歯ブラシを新しいものに替えますよね。
しかし、歯ブラシが広がってしまうほど力を入れてゴシゴシ磨いていたら、歯肉が削れて、歯根が出てきてしまいます。
正しい歯の磨き方は、歯ブラシに一切力を入れずに、歯ブラシを支える程度に持ち、ひとつの歯を10回~20回細かい振動をさせるだけで良いのです。
歯の裏も隅から隅まで丁寧に磨けば、3分~5分はかかります。
その間、歯ブラシを支えるだけで軽くブラッシングするのは体力が必要です。
ついつい力が入って、ゴシゴシやってしまいませんか?
力を入れて、ゴシゴシ5分も磨いていれば、歯茎をせっせと削っているようなものです。
歯ブラシが広がったら、力の入れすぎだと思いましょう。
3.正しい歯磨きの仕方
(1)歯ブラシは毛先がしなる程度の力が最適
歯ブラシを軽く持って、歯に垂直にブラシの毛先が当たるようにして磨きます。
できるだけ磨き残しがないように、歯ブラシの毛の堅さは「普通」で小回りの利くヘッドの小さな物がお勧めです。
歯ブラシにどうしても力が入ってしまう人は、歯茎を痛めないために、ブラシの毛が柔らかめの物を使いましょう。
大人には、親知らずを1本も抜いていない場合、永久歯と親知らず合わせて上下各16本ずつ、合計32本の歯があります。
歯ブラシの毛先部分を、歯に垂直にしっかりと密着させて、1つか2つの歯を10~15回上下に軽く振動させましょう。
歯ブラシを32本の各々の歯に密着させて、歯の裏表を丁寧に次々と磨いていかなければならないのです。
32本の歯の表を全部磨いて、さらに裏も磨くと、2本ずつ10ブラッシングしたとしても320秒、5分20秒です。
でも、歯はカーブしていますので、机上の計算のようにはいきません。
親知らずには、裏表だけで無く、上と一番奥の側面、三面あります。
奥歯16本は、歯の表裏だけであく、歯の上もあります。
歯垢をしっかり落とせたかどうかのチェックは、舌が大活躍です。
ネバネバした歯垢が歯ブラシで落とせたら、歯のツルツル感を舌が感じます。
歯の裏は磨きにくく、歯垢が残ってることが多いので、歯の裏は舌で念入りに触ってみましょう。
歯磨きの途中でも、歯のツルツル感が舌に感じられなかったら、磨き残しの証拠です。
舌が磨き残しを感じたら、歯ブラシを斜めにしたり、縦にしたり横にしたりして歯の裏まで磨き残しが無いようにしっかり落としましょう。
こうしてしっかり歯を磨くと、歯磨きのプロの歯科医でも、10分~15分はかかるそうです。
しかし、洗面所で鏡を見ながら10~15分も歯磨きをするのは苦痛ですから、多少行儀が悪いですが、テレビを見ながら歯磨きをしている歯科医も多いそうです。
筆者の家の洗面所は、お風呂の脱衣所にあって、お風呂にはにテレビがついているので、お風呂の中でめざましテレビを見ながら歯磨きをしています。
(2)食後30分後のは磨きがお勧め
食事のすぐ後は、虫歯菌が酸を出して歯を溶かし始めるのですが、唾液がその酸を中和して虫歯菌から歯を守ってくれます。
口の中が酸性のときに歯ブラシでゴシゴシ歯を磨くと、歯が削れやすいので、虫歯菌の出す酸を唾液が完全に中和してしまった後に歯磨きをして、歯垢と一緒に虫歯菌を取り除いてしまいましょう。
食後唾液が口の中を中性にしてしまうまでの時間が30分ほどですので、食後30分の歯磨きがお勧めです。
しかし、酸を中和する力の弱い唾液の人もいます。
そんな人が、口の中が中性になるのを待っていたら、虫歯菌の出す酸で歯が溶けて初期虫歯になってしまう方が早いので、一刻も早く歯垢と一緒に虫歯菌を口の外に出してしまいましょう。
朝は時間の都合上、食後すぐに磨く人が多いでしょうが、夜は寝る前に磨く人が多いでしょう。
夜に毎日ちゃんと歯磨きしているのに、虫歯になりやすい人は、酸を中和する唾液の力が弱い人なのかもしれませんので、歯科医で唾液の検査をしてもらうことをお勧めします。
(3)デンタルフロスを使おう
歯磨きのプロである歯科医でも、10%は磨き残してしまうそうです。
だから、どんなに丁寧に磨いても磨き残しは絶対にあるのです。
ですから、歯磨きの後には、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、磨き残しをゼロにしましょう。
20代~30代は歯茎が詰まっていて、無理に歯間ブラシを使うと歯茎に傷がついてしまうかもしれません。
ですから、20代~30代の歯茎が元気な間は、歯磨きの仕上げには面倒でもデンタルフロスがお勧めです。
40代になると、歯茎が下がり始めて、悲しいかな歯間ブラシも簡単に通るようになります。
まとめ
みなさん、歯を強く磨きすぎると、歯茎に傷がついたり、歯肉が削れてしまうこともあります。
でも、手動の歯磨き時間15分というのは長いですね。
毎日数回15分もの軽いデンタルブラッシングの時間を有意義に使うのも良いですが、電動歯ブラシを正しく使って上手に時間短縮も可能です。
歯ブラシのヘッドの小さな電動歯ブラシなら、1つの歯に1秒~2秒軽く歯に当てるだけで良いので、3分もあれば歯磨き終了です。
ただし、筆者のように絶対にゴシゴシ手を動かしたりしないで、電動歯ブラシに歯磨きを全面的に委ねてしまうことを忘れないで下さいね。
そうしないと、筆者のように「歯茎の危機!」となってしまいます。
歯磨きの仕上げに、デンタルフロスも忘れずに!
歯のきれいな人は、笑顔も素敵に見えますので第一印象アップにも効果的ですよ。