「一人用テントの選び方」登山やツーリングで活用などの目的別に紹介
一人でバイクや自転車ツーリング、登山の必需品は一人用テントです。
登山はともかくバイクや自転車でのツーリングでも、テントはなるべくコンパクトにしたいものです。
コンパクトだけではなく、バイクや自転車のツーリングでテントで止まる場合は、道の駅の人目につかない場所や民家の軒先ということもあるので、設営・撤収が素早く簡単にできる必要があります。
しかし、一人のキャンプは既成の旅行では得れない、オリジナル感満載の旅行になることは間違いありません。
冒険を楽しみたいあなたのために、一人用テントの選び方についてまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
Contents
一人用テントの種類
一人用テントの種類は、大きく分けて次の3つがあります。
- シングルウォール
- ダブルウォール
- 非自律式
軽さが命のシングルウォール
シングルウォールは、読んでのごとく、テントの壁が1枚のテントです。
壁が1枚だけですから、テントの設営・撤収が素早くできることと部品が少なくなるので軽いのが特徴です。
にも関わらずテントとしての最低限の機能としての防水性は確保できています。
壁1枚で防水性が高いので、テントの中の機密性が高いことも特徴です。
そのため、結露に弱いという特徴があり、天候や場所によってはテントの中に結露が多く発生することがあります。
軽くて部品点数が少なくそれでいて最低限のテントとしての機能を備えるため、高い材質を使っているので値段が高くなっているのが特徴です。
安価が嬉しいダブルウォール
ダブルウォールは、雨よけのフライシートがあります。
フライシートの分、部品点数が多くなり重くなってしまいますが、材質を高品質にする必要がないので、テントが安価になります。
また、テントの機密性をあまり高くする必要がないので、結露が発生しにくく、テントの中でも外部環境がわかりやすいです。
設営・撤収が面倒だけど安定している非自立性テント
非自立性テントは、読んで字のごとく、自立ができないテントのことです。
設営のためにテントを安定させるために、ペグでテントを固定します。
ペグを打ち込む必要があることから、部品点数が多くなり、設営・撤収にも時間がかかります。
ペグを打ち込むためには、どうしても地面が土である必要があり、舗装してある場所やコンクリートには設置が困難です。
しかし、やはりペグを利用することによるテントの安定感は抜群なものがあります。
目的別の一人用テント選び
登山用テントは軽さが命
登山では、とにかく軽いが最優先になります。
しかし、高山に行くと天気が下界とは比べ物にならないほど天候が荒れると風がすごいことになるので、風に強いテントである必要があります。
堅牢が風に強いとは限らない
堅牢なテントが風に強いテントとは限りません。
自立性のテントは、なんとか自立しようと骨組みがしなって風をやり過ごすようにできていて、風が吹くとかなりしなりますが、それがかえって風に強いテントとなります。
山ではペグが打ち込みやすい
山のテント場はもちろん地面は舗装やコンクリートではありませんから、ペグが打ち込みやすいので、非自立式のテントも使いやいです。
登山ではあなたの考え方次第
結局のところ、登山用テントはどんなシングルウォール、ダブルウォール、非自立、どれを選んでも満足を得られるでしょう。
登山におけるテントは、あなたが登山のテントに何を求めるかで選ぶようにしましょう。
手軽なテント山行をしたいなら
シングルウォール式のテントの中には、重量が700gという超軽量のものもあり、これはもうレインウェアと同じぐらいの重量で、ちょっと大袈裟な表現ですが、持っているのも忘れてしまうぐらいの軽さといっていいでしょう。
これくらい軽いと、日帰りだけど距離が長いから念のために持っていこうという気にさせてくれるくらいですから、テント山行に対するバリアがかなり下がることでしょう。
快適なテント内環境を求めるなら
テント内に泊まることを重視したい場合は、ダブルウォールテントでしょう。
シングルウォールで気になる結露を気にする必要がないし、登山靴をテントとフライシートの間に置くことができるから、そうでなくても狭い一人用テントの空間を有効に活用することができますし、何より汚れた登山靴と一緒に寝なくて済むのは嬉しいです。
気になる重量も、テントの種類によっては、シングルウォールテントと遜色のない重量のものもあり、ダブルウォールの欠点も克服されつつあります。
シングルとダブルどちらでも
シングルウォールテントの環境は気に入らないけど、ダブルウォールの重さも嫌だという人は、非自立テントを選びましょう。
ダブルウォールと同様にフライシートが付属していますが、自立する必要がない分、骨組みなどの部品の重量を軽くすることができるので、全体の重量はシングルウォール並みに軽いものが多くなっています。
非自立式なら、気を張らずにテント参考に行くことができるはずです。
ツーリングでテント泊
バイクやツーリングでのテント泊は、なかなか楽しいものです。
特に一人で行くツーリングのテント泊は、なんかワクワクするものがあります。
自転車の場合は、ホテルがある街中やキャンプ場にたどり着くのがなかなか大変ですから、ちょっと道から離れた空き地でとか、道の駅の端っこでテント張る、なんてのも楽しいもんです。
そんなツーリングキャンプのためのテントですから、夜討ち朝駆けみたいな感じでテントを設営することもあるでしょう。
だから、ツーリング用テントは設営・撤収が素早くできることが一番です。
自転車やバイクは舗装路を走ることがほとのですから、ペグを打ち込める場所に行くことができない可能性もありますから、非自立式テントはちょっとあり得ないかと思います。
設営・撤収が早いシングルウォールが便利
とにかく設営・撤収を早くということでは、シングルウォールで決まりでしょう。
パッと広げて、パパッと畳むことができれば、夜討ち朝駆けもなんのその、いつでもどこでもテントで泊まることができます。
荒天などの場合はホテルへGo!
シングルウォールテントの場合、心配なのは結露や荒天です。
結露はともかく、天候が荒れる場合は、シングルウォールテントでは心もとないこともあります。
ツーリングは長期間に渡ることが多いので、天候が悪いなんてことは当たり前で起こりますので、テントの選択に天候が悪いことも考慮する必要があるかもしれません。
しかし、正直なところ、登山ほど泊まる場所の選択肢が少なくはないツーリングの場合は、よほど荒天の場合はちょっと街まで足を伸ばしてホテル泊にして仕舞えばいいのではないでしょうか。
無理してテントに泊まっても、翌日以降の体力に問題が出てきますから、たまにはホテル泊で体休めつつ荒天をやり過ごしましょう。
こう考えれば、ツーリング用テントは、とにかく設営・撤収が早いシングルウォールテントで決まりでしょう。
まとめ
一人用テントの選び方を、活用する目的別に紹介しました。
一言で一人用テントといってもいろいろとあり、選択を間違うととんでもないことになる可能性があります。
あなたの目的をきちんと定めて、それにあったテントを選ぶようにしましょう。