創業計画書の作成ポイント6つ。日本政策金融公庫の審査基準を基に解説します。
起業しようと思っているあなた!
お金の準備は十分ですか?
起業仕立ては、実にいろいろなことでお金がなくなっていきます。
仕事の実績がほとんどないのに、様々な手続きでお金がなくなっていくのは、実に辛いことです。
ここは是非、日本政策金融公庫でお金を借りてみたらいかがでしょう。
驚くほど低利で融資を受けることができます。
あなたが思うほど、実は日本政策金融公庫は怖くはありません。
日本政策金融公庫でお金を借りすときに重要な書類となる、創業計画書の作成ポイントについてまとめてみました。
日本政策金融公庫は、融資基準を公開していませんが、 創業前は決算書がありませんから、事業計画書で具体的に授業の内容が計画されているかが融資の重要な判断ポイントになります。
あなたも事業計画書をきちんと作って、日本政策金融公庫からの資金融資にチャレンジしてみませんか?
日本政策金融公庫って?
ところで、創業を目指す時によく聞く日本政策金融公庫ってなんでしょうか。
起業を志すようになってよく聞く単語だと思いますが、多くの人は全くご存知ないのではないでしょうか。
政府系の金融機関
日本政策金融公庫は、政府系の金融機関なのです。
株式会社ではありますが、所轄官庁は経済産業省で、株式会社日本政策金融公庫法という法律に基づいて設立された、政府系の金融機関です。
その前身である前身機関である国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫の業務が、民業圧迫であるとの批判を受け業務の見直しを行って設立されました。
簡単に言えば、銀行が扱いにくい部分に融資をしていく金融機関と言えます。
銀行が融資しにくい部分を担当
銀行にとって、起業を志す人や創業し手間もない会社は、業務実績がなく決算書類もないことが多いことから、とても融資がしにくくなっています。
こういった、民間の銀行が融資しにくい分野に積極的に、しかも低利で融資していくのが日本政策金融公庫です。
実は創業時が一番借りやすい
実績がないのにお金を借りられるか心配なところですが、日本政策金融公庫は中小企業や起業家の味方です。
とても快くお金を貸してくれます。
融資の条件
ただし、いくつかの条件があります。
- 融資金額の1/3以上の自己資金があること
- 創業計画書などの書類を作成していること
- その他、公庫が要求する書類を提出できること
創業計画書はとても重要
通常起業への融資は、決算種類により融資の可否を判断します。
しかし創業時は決算書類がありません。
だから、創業計画書がきちんとかかれているなどにより創業者の思いを判断し融資への判断としています。
だから、創業時は融資を受けやすいといえます。
創業計画書の作成ポイント
創業計画書は、創業時に日本政策金融公庫ら融資を受ける書類の中でいちばん重要な書類です。
しかし創業計画書といっても、ピンとこない人が多いのではないでしょうか。
企業で、財務とか経営に携わったことがある方なら、事業計画を作成したことが多いと思うので、具体的なイメージを持ちやすいと思います。
しかし、営業とか技術部門に所属していた人は、創業計画書と言われても皆目わからないのではないでしょうか。
書式は公庫のホームページからダウンロード
創業計画書の雛形は、日本政策金融公庫のホームページからダウンロードすることができます。
雛形となっていますが、実際には公庫の様式を使って創業計画書を作成することになります。
この様式は、創業計画書として実によくできた内容となっているので、日本政策金融公庫からお金を借りる予定のない人も、是非ダウンロードして、あなたの創業計画をまとめてみましょう。
各項目はきちんと記入する
創業計画書とは、ゴールと達成方法を文章と数字で示したものです。
「いつまでに」「何を」「どの程度」が必要になります。
創業の動機
なぜ、あなたがその企業をやろうと思ったのかです。
情熱ばかりではダメですが、情熱が全くない起業はまずうまくいきません。
記入は熱い気持ちを持って行いましょう。
経営者の略歴
基本的な経歴を記入します。
取扱商品・サービス
あなたが、どんな商品やサービスを取り扱うのかを記入します。
なんとなくしか決まっていない場合でも構いません。
実際に起業した後は、環境によって取扱商品やサービスを変更せざるを得ないことはしょっちゅうあります。
逆に創業計画書に記載した取扱商品やサービスに固執すると、あまり良い結果を生まないでしょう。
取引先・取引関係等
取引先がない場合は、とりあえずの予定で構いません。
サービスの提供などは、仕入先もない場合がありますので、何も記入できないかもしれません。
記入する先がない場合は、無理に記入する必要はありません。
従業員
従業員はあなた1人でも構いません。
とりあえずの人数を記入します。
借入の状況
あなたの現在の借入の状況を記入します。
銀行の残高証明とかクレジットカードの借入証明とかの提出を求められますので、借入状況はきちんと正確に記入しましょう。
必要書類は金融機関に依頼して、事前に準備しておきます。
必要な資金と調達の方法
必要な資金は、あなたが起業するにあたって必要となる備品を記入します。
企業にあたってパソコンが必要なのであればその種類と金額を記入します。
この項目は内容を確認するために見積もりの提出が必要になりますので、事前に見積もりを取得しておきます。
既に購入してしまったものであれば、領収書を提出することになります。
事業の見通し(利益計画)
これは、なかなか書きづらいと思います。
書きづらい理由は、実際に仕事をしていないからです。
あくまでも見通しなので、あなたの理想としてい見通しを記入しましょう。
計画ですので、あまり細かいところを突っ込まれることはありません。
要は融資担当者が上司や責任者に向けて、あなたへ融資しても問題ないことを説明するための材料となります。
恥ずかしがらず、あなたの見通しを堂々と記入しましょう。
創業計画書作成のポイント
創業計画書を作成するためのポイントは、以下の6つです。
何度でも書き直す
初めてのことですから、1回で完璧なものが描けるわけありません。
何度でもやり直す気持ちが必要になります。
書けるところから書く
最初は、何を書いたらいいのかわからない項目ばかりが並んでいるように思えます。
何をどうしたらいいのかわからなくなって、パニックを起こしちゃうかもしれません。
しかし、焦る必要はありません。
まずは自分の名前とか住所とか屋号とか、なんとなく描けるところから書いてみましょう。
書類の項目が埋まってくると、なんとなく落ち着いてきて、自分にもなんとなると思うようになってきます。
1度で完成させなくても良い
とりあえず埋めるところだけ埋めて、でも、1回で全て終わらなくても気にしないようにしますしょう。
埋まらない項目は、インターネットなどを使って情報を収集して埋めてみましょう。
そして、一旦完成させても、自分が知っているところは綺麗に書いてあるけど、自分が知らないところはスカスカ、なんて感じになっているかもしれません。
でも、1度で完成させる必要は全くありません。
全体を見直して、バランスを見ながら、文章を増やしたり減らしたりしてみましょう。
抜け・漏れがないよう見直す
公的機関提出する書類で一番やってはいけないのが、抜け・漏れです。
抜け・漏れがあるとこれから経営者としてうまくやっていけるのか、公庫担当者は不安になってしまい、審査の目が厳しくなってしまいます。
そんなことがないよう、何度でも見直して、抜け・漏れがないかどうかきちんと確認しましょう。
「1度で完成させなくても良い」は、そういった意味もあるのです。
情報を加え、徐々に仕上げる
わからない項目は、とにかく徹底的に調べて、具体的なイメージを持ってから記入するようにしましょう。
日本政策金融公庫の創業計画書は、過去の様々な事例をもとにして作った様式ですから、起業するにあたって最小限必要な検討事項が項目になっています。
最低限知っていないと、今後の経営に支障が出るようなことばかりなのです。
条件を変えてシミュレーションする
事業の見通しや必要な資金と調達の方法など、様々な数字は様々なケースでシミュレーションしてみましょう。
顧客が次々と取れて営業成績がどんどん上がっていくケースから、全く売上が上がらず借金ばかりがかさむケースまで、少なくとも3種類ぐらいの条件でシミュレーションをしてみます。
まとめ
創業計画書の作成の仕方のポイント6つをお伝えしました。
日本政策金融公庫の審査はそれほど難しくはありません。
あなたの融資担当者が、あなたが融資するに値する人であることをきちんと説明できる資料を作ってあげればいいのです。
日本政策金融公庫は、政府のバックアップもあり、今はできる限り融資したいと思っています。
起業の資金を得るのは、今がチャンスです!