長時間PC作業にも疲れないおすすめの椅子6つ
毎日長時間のPC作業には、椅子選びが重要です。
椅子によって、仕事の疲れや集中力が全く違います。
同じ姿勢で座り続けるのは、立ち仕事や外回りの営業職よりも身体のストレスは大きいのです。
そこで今回は、筆者の独断と偏見で選んだ、長時間のPC作業にも疲れにくい椅子を紹介します。
Contents
1.機能性重視のスタイリッシュなPC作業におすすめの椅子
(1)オフィスチェア アーク|タンスのゲン
多機能オフィスチェアで、長時間のデスクワークについて、身体の苦痛を最大限に和らげる工夫のこらされた椅子です。
お値段もリーズナブルです。
ヘッドを支える高さ調整ができるだけでなく、背もたれが長く腰部分極厚のランバーサポートが腰を支えてくれます。
ですから、長時間のPC作業でも、猫背になりにくく、背骨のS字カーブを維持できる工夫がされています。
座面も、お尻の形を考えられた設計になっていて、非常に座り心地が良かったです。
しかも、10cm(ガス昇降)も座面が上がります。
筆者は、PCの画面を見下ろす角度で見る感じが一番猫背にならない角度だと思っていますので、この座面の高さ移動は嬉しかったです。
何より気に入ったのが、肘掛け部分が上げ下げできるので、肘掛け部分がデスクにひっかかって椅子がデスクに収まらないなんてことがありません。
肘掛けのいらない人は、肘掛けを上げたまま使用することもできます。
さらに、椅子が360度回転するので、座ったまま手近な物を取ったりするのに快適です。
また、PC作業の途中には、気分転換にリクライニングや伸びがしたくなるものです。
そんな時にロック機能を外すだけで簡単にリクライニングできます。
しかも、リクライニング時にも座面が大きく上がらないので、椅子を大きく引くこのなく、デスクに座ったまま「ちょっと休憩」とリクライニングできるのが嬉しいですね。
また、椅子に長時間座って、椅子の通気性が悪いと、じっとり汗ばんでしまうこともあります。
その点この椅子は、背中面も座面も全面メッシュ生地ですから、通気性が良く快適です。
カラーバリエーションも豊富で、座面や椅子の骨組み、肘掛け部分が黒なので、比較的ビビットな色合いでもシックにまとまります。
個人的見解ですが、筆者緒旦那様の書斎の椅子ならブルーを選びますが、筆者のPCデスク用ならレッドを選びます。
(2)リクライニングチェア(オットマン付き・メッシュタイプ・ロッキング)|イス大国
個人的見解ですが、機能だけでいうと、先に紹介したアークよりもこの椅子の方が快適な気がします。
何といっても画期的なのが、「オットマン付」というところです。
PC作業を長時間やっていると、足がむくんできたりしますので、休憩中にリクライニングするなら、足も上げたくなります。
さらに、ロッキングも4段階で好きな角度で固定もできますので、オットマンと一緒になって好みの角度でリクライニングができます。
また、背骨のS字カーブを維持するために、背もたれの腰部分をランバーサポート押して支えてくれます。
しかもランバーサポートの前後の位置調節も可能ですから、椅子が身体に合わせてくれる感じです。
背もたれの高さが小柄な人にも対応できるサイズで、ヘッドレストの高さ調整で身体の大きな人にも対応できる、日本人の身体を包み込むような設計になっています。
どんな体型の人にも合いそうな感じです。
また、座面の厚みが8cmもある、お尻を包み込む独自のカーブも座り心地が良い感じです。
個人的には、こちらの椅子の方が、筆者の身体にピッタリとフィットする感じに調節が可能でした。
素材も3Dメッシュという特殊な素材で、カッゼの通り道を作るような、通気性の良いメッシュ加工で快適です。
この椅子の至れり尽くせり度は、創業以来のたくさんのお客様の自社製品への不満の声を集めて、その都度改良に改良を重ねて、最終的に行き着いた椅子だからだそうです。
でも、残念な点が2点あります。
1つ目は、肘掛けを取り外せてデスクにスッキリ収めることはできますが、上げ下げができないのです。
肘掛けが欲しいときもあります。
もう1つは、スタイリッシュなカッコイイ形なのですが、カラーが黒のみなのです。
毎日のお仕事に使う椅子なのですから、疲れない機能性を何より重視すべきだとは思いますが、女性目線だからでしょうか。
1日の半分以上を書斎で過ごす筆者は、書斎医の空間を、自分の好みの粋を集めて大好きな空間となるようデザインをこらしています。
だから、黒一色では、部屋の雰囲気を壊します。
そして、せっかくオットマンがあるのですから、休憩時には肘掛けも欲しいもです。
使う人似合わせて、肘掛けが上下移動できるほど至れり尽くせりなのですから、肘掛けの上げ下げもできたら良いのにと思えてなりません。
2.インテリア性を重視したPC作業におすすめの椅子
(1) イームズアルミナムチェアー (PUレザータイプ)リプロダクト品|システムK
ハンマーミラー社の正規イームズアルミナルチェアーのリプロダクト品です。
リプロダクト品とは、デザイナーの意匠権が切れた後、正規メーカー以外の会社が、できるだけ正規品に忠実に復刻した製品の事です。
お薬のジェネリックのようなものです。
ちなみに、正規ハンマーミラー社のオンラインショップのイームズアルミナムチェアは、なんと307,800円でした。
正規品は、本革でリクライニングだけでしたが、リプロダクト品は時代の変化も取り入れるので、高さ調節もできるようになりました。
システムKのリプロダクト品は、正規品の30分の1と非常にリーズナブルですので、文句は言えませんが、リクライニングや高さの調節のレバーがちょっとごっつい感じがします。
それでもあのイームズ夫妻のデザインを忠実に再現した椅子ですから、背もたれのカーブと、肘掛けのアームから座面に繋がるラインが流動的でお洒落です。
背もたれに着いているレバーも、ムダなラインではあるものの、このラインがあるだけでお洒落度が増すというものです。
椅子としての機能もデザイチェアとしては、快適度が高いです。
背もたれのロッキング機能、360度の座面の回転、座面の7cmの昇降(ガス圧昇降)可能です。
この程度の機能があれば、ちょっとした工夫で長時間のPC作業も疲れにくいです。
筆者は骨盤調製クッション(赤)を座布団代わりに使っています。
もともと背もたれのカーブが猫背になりにくいデザインですから、この骨盤矯正クッションだけで、座面を調節して、長時間のPC作業も姿勢良くできて、猫背になりにくいです。
正規品は本革ですが、システムK社のリプロダクト品は、化学繊維でつくられたPU(ポリウレタン)レザーです。本革の風合いには負けますが、本革よりも通気性も良く拭くことできれいになります。
何といっても白い椅子ですから、汚れはデザインを台無しにしてしまいますので、お手入れがしやすいのは嬉しいです。
イームズアルミナルチェアのリプロダクト品には、もう少し高価で、高さ調節やロッキング機能の繊細さまで忠実にデザインされたものもあります。
DAIVA社のアルミナムチェア(フラットパッドタイプHi)(ブラックのみ)、楽天ショップでの価格は26,800円でした。
でも、こちらはPVC(塩化ビニル)レザーです。
PUもPVSも合皮ですので、どちらも汚れに強くお手入れが簡単ですが、PUの方が通気性が良くPVSのような張り付き感がありません。
というわけで、筆者は高さや背もたれのレバーは多少ごっついものの、通気性を重視し、システムK社のホワイトをで購入して使っています。価格も半額以下です。
(2)フリップフラップチェア 樹脂脚|イトーキ
新感覚の折り紙のような椅子です。
折り紙のような構造で、軟質樹脂と硬質樹脂の組み合わせで、折り紙のような構造を実現していますので、身体にそって角度が変わります。
肩も腰もサポートできるように、折り紙のような背もたれが身体を支えてくれます。
伸びをしたら、折り紙の肩部分が開き、腰部分も角度が変わって、身体に沿った動きをしてくれます。
リクライニングもできます。
最大135°まで倒れますので、ほぼ寝る姿勢まで倒せます。
体型に合わせて、座の奥行き調節、座面の高さ(ガス昇降)、背もたれの角度調節もできます。
アルミと樹脂の脚、ヘッドが着いていないタイプと着いているタイプ、肘無し、肘掛けが固定と可動、背面にハンガーが着いていたり、オプションが多数あります。
カラーバリエーションも10色と豊富です。
3.海外のPC作業におすすめの高級な椅子
(1)セイルチェア|ハンマーミラー
イヴ・ベアールという人のデザインの椅子です。
ハンマーミラー社は、「美しいデザイン、最先端の人間工学、洗練された設計工学、環境への配慮」という条件で、ベアール氏にデザインを依頼したそうです。
ベアール氏は、型にはまらない自由な発想で「最大多数の人に、最高のものを、最低価格で」というモットにしていて、その考え方もハンマーミラー社は指示しているのだそうです。
吊り橋をイメージした斬新なデザインで、「健康的な身体をサポートできる美しい椅子」というモチーフで、さらに吊り橋洋式ですから、パーツ素材が少ないという意味で、環境にも配慮されて制作された製品になっています。
吊り橋の構造を参考に、背骨のS字カーブを維持できる背面のカーブ、身体に合った様々な仕様のオプションが可能で、前からも後ろからも美しいデザインです。
ただし、リクライニング機能はついていません。
(2) SILVER キャスタースウィベルチェア|ドイツInterstuhl
ドイツのインタースツール社は、1961年創業のドイツ南部ティエリンゲンを拠点にするオフィス家具メーカーです。
背面はアルミニウム合金、前面は黒革といった、ムダなものの無いスッキリした近未来的な美しいデザインだと思います。
高さ調節とリクライニング調節が可能で、操作がスムーズ、&、機能性と美しさを極限まで追求したデザインだとか。
日本人仕様でないので、日本人の身体には少し大きめかもしれません。
また、ドイツ製ですから、日本製のような至れり尽くせり機能ではありませんが、最低限の機能と座り心地を追求された美しい椅子です。
約80万円もする機能美を追求されたムダなものが一切ない椅子。
80万円の座り心地を味わってみたいものです。
まとめ
いかがでしたか?
一般的な価格では、機能とデザイン、どちらを追求するかを選択しないといけないようです。
でも、デスクワークは1日の半分以上を費やす椅子ですから、身体のことを考えて、健康を維持しやすい椅子を選ぶ必要があります。
そのためには、何といっても背面の姿勢維持のしやすさと椅子の高さ、座り心地、それらは世界的な共通感覚のようです。
筆者は、工夫を凝らせば他で代用できる機能なら妥協しても、可能な限りデザインも重視したい物です。
そんな筆者は、赤い吊り橋の椅子を自分の書斎に置いてみたいと思います。
あなたなら、どの椅子を選びますか?