【起業家とは?】実業家とはどう違う?「起業家」と呼ばれる人の具体的な定義とは。

あなたは、起業家と実業家の違いについて、きちんと理解していますか?

よく、アイドルが結婚するときによく名前が出てくるのが「青年実業家」という存在です。

一度や二度は、自分も青年実業家になって、アイドルと付き合ってみたいと思った方も少なくないのではないでしょうか。

これに対して「起業家」という言葉がありますが、「起業家」には、なぜか「青年」という言葉はつきません。

こういったことから、「実業家」と「起業家」とは、明確な違いがあるようです。

「起業家」になりたいと憧れている方へ、起業家と呼ばれている人の具体的な定義についてご紹介します。

 

起業家とは?

「起業家」とは、読んで字のごとく「起業」する人です。

全くのゼロから、新しい事業を立ち上げ、会社を起こすこと人を起業家と言います。

これに対して「実業家」とは、すでにある事業を営んでいる人をさします。

これだけだと、ほとんどの経営者が「実業家」になってしまいますが、実業家の実質の意味は、すでにある事業を拡大したり、業態を変革して行く人を指す意味に使われています。

ただ単に会社を経営するだけではなく、スクラップアンドビルドを経て、さらに会社を大きくしている人を「実業家」とさします。

したがって実業家は、すでにある事業に、何らかの形で関わらなければなりません。

簡単に実業家と呼ばれる人になれるわけではなく、事業に関わりあって実績を積んでいって、やっと経営者を任されるようになり、そこからその事業を拡大していって、初めて「実業家」と呼ばれるようになるのです。

 

起業家の定義とは

起業家とは具体的にどういう人を言うのでしょうか。

起業家の定義について洗い出して見ました。

新しいビジネスのアイデアがある

起業家にとって重要なのは、新しい仕事に対するアイデアを持っているか、他人のアイデアうまく自分の事業として起こせるかということです。

突拍子も無いアイデアの中に新しいビジネスの種が転がっていることが多いのですが、それをいち早く見つけて、きちんとビジネスに育てる能力が必要になります。

投資に長けている

ここでいう投資とは、株とかFXの話ではありません。

広告とか的投資とかそういうことです。

広告への投資

多くの人は、広告の重要性について認識していながら、広告についてお金を払うことはあまりありません。

広告は手元に何か残るわけではないので、お金を払うことにどうしても抵抗が生じます。

投資家は、広告することによってより多くのお客さんに売り込めることを知っています。

どうやって広告したら、自分の事業を必要としている人にアプローチできるのかをわかっているのです。

よく、普通の人も、無駄な支払いに炊いて「これは広告投資だから」とか言っていますが、広告はもっと戦略的に行うべきであって、無駄な費用の言い訳に使うものではありません。

広告は、適切な費用で適切な人にアプローチしなければ効果がない、すごく難しく、重要な仕事なのです。

人的リソースへの投資

人的投資の重要について認識している人も起業家と言えます。

多くの人は、起業してからしばらくは、全て一人でやろうとします。失敗する人の多くは、起業してからもずーっと全部自分でやろうとします。

いわゆるワンマン社長ですね。

でも、人間一人でやれること、考えられることなどたかが知れていますから、一人でやっているとだんだん売り上げは下降してしまいます。

やはり、いろいろなアイデアは、様々な人に批評してもらうことによってどんどん形になっていくのです。

まずは、身近なところにあなたに意見をしてくれる人を採用しましょう。

一人でできることは限られます。

起業すれば、本来業務ではない経理とか総務とかの仕事に忙殺されるようになります。

人によっては、これら管理業務が楽しいとか面白そうとか、興味本位でやられる方もいらっしゃると思います。

もしくは、管理業務はお金を生まないから、なるべく投資をしたくないとお考えになる方もいらっしゃるでしょう。

管理業務に人的リソースを投資しないと、管理業務は起業家本人がやることになり、本来業務に全く手をつけられなくなります。

しかも、知識が少ない中でやる業務でしかも役所に提出する書類なども多く、間違えるとどんどん時間がかかってしまって、本来業務にかけられる時間がどんどん少なくなります。

起業家は、できる限り早く、自分に意見を具申してくれるパートナーを見つけましょう。

また、管理業務などの本来業務でないものは、どんどんと人に投資して自分の手から離しちゃいましょう。

人に頼ることに長けている

起業するときに重要なことは、なんでも一人でやらないということです。

アイデアは良くてもそれを事業として進めるためには、きちんと事業を進められる「実業家」タイプの人が必要になります。

企業の立ち上げと、事業の維持は、そもそも異なるものなのです。

起業家と実業家の両方の素質を事前に身につけていればいいのですが、なかなかそうもいかないでしょう。

だから、起業したあと成功するためには、信頼すべきビジネスパートナーの存在が絶対不可欠なのです。

起業家と言われる人たちは、パートナーを探す能力に長け、また、パートナーが一緒に働きたいと思わせる人間的な魅力を持つ人でなけれればなりません。

手放すことに慣れている

起業しても5年後までうまくいく確率は、IT産業では1%にも満たないと言われています。

企業と呼ばれる人は、うまくいかなかった場合、その原因をきちんと見極め、可能性がないことはさっさと手放してしまう人たちです。

実業家と言われる人たちが企業した場合でその事業がうまくいかなかった場合でも、ガンバってガンバって、その事業を育て行きます。

場合によっては、すごくガンバって成功することもあるかもしれませんが、そこで失った費用とか時間を考えると、起業として成功したのかどうかは疑問の残るところです。

起業家と言われる人たちは、ダメなものはダメとすぐに見極めをつけることに長けていると言えます。

起業家は、企業を起こすことが仕事なのですから、企業が安定期に入ったら、企業を手放すことができるぐらいの人がいいです。

実際には手放さず社長業を譲るだけでもいいのですが、とにかく、自分はなるべく経営に口を出さないようします。

安定期に入ったら「実業家」タイプの人に企業経営を任せ、自分は新しいビジネスで起業するぐらいの気持ちでいましょう。

会社の中に、全く新しいビジネスを立ち上げるのもいいでしょう。

起業家は、新しいビジネスを立ち上げることに長けている人であって、ビジネスを拡大していくことに長けているわけではないのです。

起業家がビジネスを拡大していくためには、企業の中で新しいビジネスを起こしていく、企業内起業をするといいでしょう

 

まとめ

起業家と言える人たちの特徴をまとめると以下の通りになります。

  • 新しいビジネスのアイデアがある
  • 投資に長けている
  • 人に頼ることに長けている
  • 手放すのに長けている

これって、株とかFXなどの投資に似ているところがあります。

起業家が実業家と決定的に違うところは、投資の要素があるかないかでしょう。

さて、あなたのセンスはどうでしょうか。

本当のこというと、センスなんてのは後からいくらでも磨けるものであって、一番重要なのは、何としても成功させるという強い意志なのですが。

作成者: かのっち

大手企業の子会社で長年にわたり総務部員を務めてきた「何でも屋」です。事業の立ち上げからセクハラ・パワハラ対応、研修、人事考課、採用、パソコンからの情報漏洩処理・・・何でもやってきました。 今は過去の経験を生かし、個人や法人が向上するためのお手伝いをしています。 私の記事で、一人でも多くの人の仕事やプライベートが充実し、人生が向上すれば本望です。