サラリーマンの40歳は働き方を決めるべき臨界点!これをやっておかないと一生後悔すること3選

数日前(2018年5月16日)の内閣府が「2018年1─3月期国民所得統計1次速報」によると、実質国内総生産(GDP)が2年ぶりのマイナス成長となった」という発表をしました。

この調子では、企業の人件費削減のための「役職定年制」にますます拍車がかかりそうです。

昨今では、「定年による終活開始年齢が早まっただけ」という前向き思考で老後の資金を早いうちから考える人たちが増えてきました。

それでも実際に具体的行動に移すのは、50歳を迎えてからの人が多いそうです。

そんな中、リタイヤ後に会社に頼って惨めな嘱託生活を送るよりも「自分の好きな仕事に転職する」という意識も広がりつつあります。

しかし、現実問題として、役職定年制を迎える少し前のアラフィフ世代からの行動では間に合わないのです。

せめて、40代にはその基盤を作り始めていないけません。

だから、「サラリーマン人生の臨界点は40歳」なのです。

筆者は人生の臨界点を迎えるために、30代からの準備が必要だと考えます。

そこで今回は、30代までやっておかないと後悔する事を具体的に紹介していきましょう。

 

1.30代までに退職後の生活を決めておくべき?

(1)「若者の~離れ」に炎上する前に先人の言葉の真意を考えた方がお得!

最近SNSの間で、高須クリニック院長の高須克弥さんVS現代の若者で、「若者の~離れ」問題で炎上しているそうです。

若者の意見ももっともですが、高須院長の言葉も正しいのです。

高須院長は、桁外れの資産をお持ちですが、高須院長の戦後の地獄のような生活の中、死に物狂いで働いた時代は、若者の想像を超える苦悩だったはずです。

そんな地獄を若い時代に死に物狂いで駆け抜けたご褒美が、今の高須院長を作っているともいえるでしょう。

本当に「金は天下の回りもの」なのです。

バブルを経験し、バブルが弾けた時の挫折を経験した人々でなければ分からない苦悩だってあるのです。

自分よりも人生経験が長い人の言葉が常に正しいとはいえませんが、少なくとも自分よりもたくさんの経験をしているのです。

そんな目上の人たちの言葉は、その年齢にならないとその言葉の成否は分かりません。

だから、「でも~」と反論して自分の正当化して受け入れないのではなく、取り敢えず「自分とは違う意見」として先輩の意見に耳を傾けてみましょう。

筆者が20代の時は、30代後半の先輩から「意味分からなくても良いから言うとおりにしなさい。あなたが私の年齢になったら分かるから」と言われたものです。

20代の筆者は、その先輩の意地悪にしか思えなかったのですが、逆らう勇気も無かったので従っていました。

でも、40歳を迎えた頃、その先輩の教えが様々な場面で甦りました。

本当にその先輩の年齢を超えると理解できるようになるから不思議です。

だから、あなたも目上の人の言葉は取り敢えず耳を傾けておきましょう。

良くも悪くも将来のあなたのためになると思います。

(2)人生の幸せの量が平等なら楽しい人生にした方がお得!

筆者は、「人の人生の幸せはみんな平等」という話を法事の講話の際に聞いた覚えがあります。

幸せの量のmaxが100%だとすると、一生30~60%の間をウロウロしていることになります。

大きな幸せが無い変わりに、大きな不幸もないのです。

ずっと安全地帯にいたらそれ以上の幸せを知らないのですから、我慢を我慢とも思わずに、そこそこ楽しい人生が送れるのかもしれません。

でも、1度しかない人生です。

どうせなら100%の幸せを味わってみたいと思いませんか?

でも、その幸せのツケが訪れるなら、心が若いうちにいっぱいの不幸を体験して、人生の後半に100%に近い幸福をまとめて味わった方がお得です。

人生のスピードは、後半の方がゆっくりですから、幸せを長く感じられます。

それに、一生安全地帯にいられない現実があるのです。

老後の年金問題です。

今の時代、老後の資金は自分で用意しておいた方が無難です。

でも老後の資金は、夫婦2人で3,000万円必要といわれています。

これは、年金制度が安泰だと仮定しての試算です。

今後年金がどうなるかも分からない超高齢化時代の訪れと不景気で、現代の若者の老後は3,000万円では不足かもしれません。

ですから、定年後は年金と貯蓄を当てにした隠居生活ではなく、定年70年のつもりで、働く覚悟が必要なのです。

高須院長までの人生の栄華を味わうのは難しくても、少しでも人生は楽しい方が良いに決まっています。

「若いうちの苦労は買ってでも城しろ」という諺があります。

昔の人はよく言ったものだと思います。

気力も体力も衰えはじめるのは40代からですから、30代までは、がむしゃらに頑張りましょう。

30代までに自分が本当にやりたいことを見つけ出し、定年後も人生最後まで幸せな生活を送れるように、自分が楽しめる仕事で「社会的な自分の需要」を高めないといけません。

(3)一生安泰でいられないなら立ち上がるのは30代がお得です!

20代で自分の適性を決めつけてしまうのは得策ではありません。

そんなことをしたら、20代までの未熟な常識が人生を左右することになり、人生経験を積んだ未来の自分の首を絞めてしまいます。

20代は、まだ親が思う「幸せ」思考が良くも悪くも常識に大きな影響を与えています。

その常識の呪縛から逃れて、自分の幸せを見つけ出すには、自分に向かないと思う環境でも、逃げるのではなく、前向き思考によって乗り越える方法を模索しましょう。

そうすることで、別の何かを学ぶことができます。

人生の谷を乗り越えた人にだけ神様のご褒美として、ステップアップのためのチャンスが巡ってくるのです。

ストレスによる健康被害もありますから、一概には言えませんが、可能な範囲で20代までに与えられた環境で何かを成し遂げるために頑張りましょう。

逃げたら、他の試練がやって来るだけです。

20代で何かひとつでも試練を乗り越えたら、30代を堺に自分探しを始めましょう。

人生の本格的軌道修正は、40歳からで十分です。

だから、30代のうちにどの方向へ舵を取れば良いのかを見極める必要があります。

早くに結婚した人は、子供に一番お金がかかる時が30代です。

だから、「大きな冒険はできない」と思う人も多いでしょう。

でも、まだ若いのですから、自分の将来のために、できる範囲で可能な限り少しだけ無理をしてみましょう。

50代以降のあなたの人生を左右するのが、30代のあなたなのです。

 

2.30代は資格を取得して経験を積もう

(1)30歳を迎えたら自分探しを始めよう!

20代に会社に向き合って、何が自分に向いているのかを探ってみましょう。

2~3年程度では、自分に何ができるのかは分かりません。

20代に自分には全く向いていないと思っていた経験が、将来のあなたの天職となることもあるのです。

だから、選択肢を広げるために、様々な経験をするのが20代です。

ただし、有効な転職で有効な人生経験を積むなら、スキルアップを可能にするために3年以上辛抱すべきです。

(注意:ブラック企業やいじめやハラスメントで心身を蝕む場合は例外です。)

こうして20代を必死に駆け抜けて30歳を迎えたら、20代の経験を糧に自分探しを始めましょう。

(2)転職市場で有利な30代だからこそできることがある!

20代で頑張って働いて、その結果、今までの経験を活かしてステップアップのために、同職種の企業に転職する道もあります。

転職市場では20代後半~30代前半の年齢が一番有利だといわれているからです。

昨今の転職市場は、即戦力を求めておりますので、10年前後の経験は、ベテラン平社員という一番企業が好む「即戦力人材」なのです。

(余談ですが、「40歳からの転職が仕事も報酬も前職の条件よりもステップアップを遂げる転職の成功者はほんの一握り」の狭き門であり、人脈によるコネやヘッドハンティングでないと成功しにくいともいわれています。

話を本題に戻します。)

現在の仕事ではなく、別の仕事に新たにチャレンジするのも、遅くても30代前半ならまだ大丈夫です。

新しい分野の仕事だとしても、新卒との差別化をアピールできます。

ある程度の社会人経験を積んだことで、社会人としての判断力やビジネスマナー等、何かしらの役に立つのです。

30代前半のうちは、まだまだ世の中の常識では「若輩者」ですから、20代の正社員からの指導も受け入れやすいともいわれています。

(3)異業種への転職の場合は資格だけでも持っていた方が有利!

ただし、全く別の分野に転職するなら、経験無しでも、その分野に役立つ資格が存在するなら取得してから転職活動に入るのがお勧めです。

資格を持つことで、新たな仕事への意気込みを書類審査の段階で訴える事ができるからです。

資格があっても、未経験では素人同然の扱いですので、年齢的にもプライドを傷つけてしまうこともあるかもしれませんが、そこは新たな業種への転職の洗礼のようなものと覚悟をしておきましょう。

あなたの社会人経験は、新たな業界においても、様々な試練に対する柔軟な対応に役立つことでしょう。

20代を頑張ったあなたは、年齢を重ねた分だけの人力(人としての能力)を身につけているからです。

30代の転職による新たな業界に身を委ねた後に「”自分を幸せにする仕事”ではなかった」という判断は、20代よりも短い時間でできます。

必要な期間としては3年以上が理想ですが、少なくとも1.5年以上やってみて「楽しい事が一切ない」と思う仕事は、「この仕事は自分には合わない」という、あなたの心の声に従っても良いでしょう。

40代前半までに生涯の仕事の方向性を定めるためには、全く合わない仕事にダラダラと身を置いている時間はないのです。

新たな世界に身を置くには、慣れるだけでも心身ともに強いストレスを伴うものです。

そういった試練に耐え抜き結論を出すのは、若いうちの方が楽です。

しかも、30代後半には、別の世界に飛び込む勇気も勢いも30代前半に比べて明らかに萎えてきます。

可能なら35歳までには「新たな道」を定めるのがお勧めです。

その業界でそこそこ一人前になるには3年以上かかります。

ですから、3年がひとつの目安なのです。

それに、その仕事にある程度慣れてから初めて、前職の良さも感じ始めることが多く、反対に転職経験を経た事が踏み台となって、別の仕事への興味を抱くかもしれません。

ただし、気まぐれな業種変更は、時間の無駄遣いになりますので、避ける方がおすすめです。

 

3.40歳になるまでにベテランになるだけの十分な経験を積もう

(1)「ムダな経験は無い」というのは本当か?

35歳を超えて人生が定まらない人もいるでしょう。

でも焦る必要はありません。

全ての事柄に真面目に向き合い、どんなに辛い現状でも素直に受け止めて、逃げずに乗り越えてきた人の人生にはムダな経験はないのです。

「無駄な時間を過ごした」と思ったとしても、その時は得た物について気付くだけの人生経験がなかっただけです。

「無駄な時間」に見える時も、あなたの心は休むことなく考え、悩み、模索しています。

その結果、「この仕事は自分に合わない」という結論が得られたのです。

その結論に辿り着くまでの思考が、あなたの心を成長させているのです。

他の人と自分を比べてはいけません。

30代に得た人生の効果は40代にならないと現れません。

「一定の人生経験を積まないと見えてこないもの」があるのです。

(2)自分に見切りをつけては損をする?

30代になれば、ともすれば同年齢の仲間の成功を見て、「人生負け組」のような気分になることもあるでしょう。しかし、人生の答えは人生を終えるまで分からないのです。

そんな時は「最後に勝つのは自分だ」と心で唱えましょう。

筆者は、「幸せは苦しみの縁を泳ぐ鮎の如し」という言葉を大切にしています。

苦しいときは、この言葉が筆者を支えました。

「今は幸せの縁」と思えば、もう一歩前に進めば幸せになれると信じることができます。

信じることは強い意思と忍耐が必要です。

敵は世の中や社会ではなく、自分の心なのです。

信じ切る勇気が無いと、成功は勝ち取れません。

だから、自分で自分の能力に見切りをつけるのは、将来のあなたの可能性を、自ら潰すようなことになるのです。

(3)仕事に関係ない書物を読もう

30代を迎え、「仕事に負われて新聞は読んでも本を読まなくなったかも・・・」という人も多いのではないでしょうか?

一般常識を身につけるには、新聞を読んで世の中の情勢を把握しておくだけでも足りるでしょう。

でも、仕事でも人生でも、チャンスを運んできてくれるのは他人です。

私の大切な言葉の2つ目を参考までにご紹介します。

「自分の努力だけではある程度までは出世できるが、頂点に登り切るのに一番必要なのは人望だ。その次に必要なのが人の上に立つ才能だ」

なんだか、カッコいいと思いませんか?

某企業の社長さんの言葉です。

筆者は、自分の経験から、人望を得るために欠かせないのは「想像力」だと信じています。

この想像力には人生経験の深さも大きく影響されるのですが、30年程度の人生経験なんてたかがしれています。

ではどうすれば良いのでしょうか?

そもそも「想像力」が一番発揮されるのは、他人の心の中を知りたいと思うときです。

他人の心を察することは、仕事ではどんな場所でも役に立ちます。

「人間関係構築」や「人を見極める目」としても心の機微が大きく影響します。

この心の機微は想像力が物を言い、その想像力を養うのが書物です。

漫画ではなく、文字を読んで、その主人公になりきって別の人の人生の疑似体験をしましょう。

何故漫画ではいけないのか?

答えは、漫画は想像しなくても映像である程度の情報が入ってくるからです。

悲しい顔や心の声や細かい背景等々、ほとんど明記されていて、想像の余地を残しません。

でも、「漫画を読んだり映画を見て疑似体験をした気分になれる」と思う人も多いでしょう。

しかし、その疑似体験では、主人公に成り代わって自分でその場の状況を想像したり、考えたりしていない事にお気づきですか?

考えることなく物語が終わると、あなたの能の中では、他人の人生を傍観している状況に過ぎず、脳は「疑似体験」と認識しません。

脳は、過去の体験から「経験則」という自分なりの「賢く安全な行動パターン」というものを形成しています。

この経験則によって、人を見る目を養い、想像力から危険を暗示する不安や予測をし、他人への心の機微も敏感に感じるようになるのです。

だから、脳が「傍観者」ではなく「疑似体験」と認識させなければ、経験則は発展しないのです。

多くのビジネスマンが読むビジネス書も経験則を作るものではありません。

ただし、仕事のマニュアル本になって仕事術の学習としては有効です。

コミュニケーション本も知識としては有効ですが、現実の出来事と重なって初めて自分のものになります。

同じ日本語でも、心のフィルターを通すことで、人によって受けとり方やニュアンスが微妙に変わります。

人の考え方・感じ方・性格によって、受け取り方は様々なのです。

同じ事をやっても許される人と許されない人がいるのは、この受け取り方のニュアンスが違うからです。

同じ事をやっても言っても、このニュアンスによって微妙に感じ方が変わるのです。

これは、他人を見るとき感情が大きく影響するからです。

大学時代に心理学の授業の課題で読まされた本だと思いますが、「心の翻訳機にかけて言葉を聞く」というような文章を目にしたことがあります。

この心の翻訳機に経験則が大きく影響し、同じ言葉でも年齢によって感じ方や受け取り方が変わってくるのだそうです。

 

まとめ

いかがでしたか?

こんなふうに40歳までに仕事も心もベテランに成長させて、40歳からは、それらにもっと磨きをかけましょう。

40歳を過ぎると昭和生まれと平成生まれというだけで、若者から「古い」とか「時代が違う」と言われます。

しかし、これに人力(人間としての懐の深さや賢さ)が加わると、尊敬の念が生まれます。

この尊敬の念によって言葉に重みが加わって、若者の心の翻訳機にも響くのです。

30代までの自分磨きが、そのまま40歳を超えた自分に大きく響いてきます。

だから、目上の人の言葉は、今はその言葉に賛同できなくても、「そういう考え方もあるのか」と考えて、相手の立場を想像して寄り添ってみましょう。

このの時に培った想像力が活躍し、あなたの優しさにも繋がります。

このような「相手を否定しない思考」は、相手を理解できないままでも良いのです。

寄り添って受け止めていれば、いつかその言葉に意味が尽きます。

記憶力が良くない人も、脳が忘れてしまったのではなく、その記憶を引き出せなくなっただけなのです。

でも、理解できなくても、寄り添って受け止めていれば、いつか必要になるインパクトのある記憶として、その記憶は無意識のうちに必要なときに必要に応じて甦ります。

50歳以降で、仕事が評価されて大きな出世を遂げていたり、ヘッドハンティングの声がかかったり、会社を起こして成功していたりしている人は、40歳未満の若い世代に必死に頑張った経験が、経験則を磨いているのです。

人力も仕事力も本当に優れた人材は、自分の経験則に縛られた狭い人生観に捕らわれることはありません。

多くの成功者から「人生は一生学び続けるもの」とか「人生はいくつからでもやり直しが可能だ」という声を聞きます。

しかし、それは心身ともに成長期にたくさんの試練を乗り越え、「どれだけ努力を重ねてその時代を走り抜けてきたか」にかかっているのです。

身体の成長期は20代前半までですが、社会的な心の成長期は20代~30代ですから、その成長期に頑張るのが効果的なのです。

この時期を有効に活用した成功者のみが言える言葉というものがあります。

成功者は、いくつになっても常識に凝り固まらない柔軟な思考力を持っています。

そういう思考力を持てるということは、自分にそれだけの能力があって、どんな状況でも乗り越えられる知識・技術・精神力・助けてくれる仲間を持ち合わせているからです。

あなたもそういう言葉が言えるように、そして楽しい人生を満喫すべく、常識に凝り固まらない人生を送るためにチャレンジしてみましょう。

あなたの人生が一層楽しいものに変わるかもしれません。

作成者: kiriko

元社労士の主婦ライターです。 知識と経験を活かしてコラムを書き始めて10年になります。 いつも初心を忘れず、少しでも読者の皆様のお役に立てればと思いながら記事を書いています。 どうぞよろしくお願い申し上げます。