転職時期はいつが有利?活動時期を1ヶ月変えるだけで、採用させる可能性がこんなに違う!
あなたは転職したことがありますか?
もしくは、転職したいですか?
もしかしたら、今まさに転職活動中かもしれませんね。
そんなあなた、転職にも有利な時期があるのを知っていましたか?
新卒採用と違ってこれという時期のない転職は、いつでも採用されると思われがちです。
しかし、それは違います。
間違った時期に転職活動をすると、なかなか採用が決まらないどころか、採用条件で振りになることも!?
Contents
日本の企業は終身雇用制
日本の雇用は基本的に終身雇用制です。
雇用期間に「期間の定めのない」雇用契約が存在し、終身雇用が存在しています。
実際には雇用期間の終了時期がある
実際には、定年が規定されているので、多くの企業で60歳で雇用契約が終了するようになっていますが、雇用契約では終身雇用が存在しています。
最近では、定年前の5年程度を前に役職定年がある会社が多くなり、また、さらに早い年齢で関連会社への出向や取引先への派遣などにより、所属している企業を離れることが多くなりました。
契約上は終身雇用が存在していますが、こういった定年、役職定年、出向、派遣などにより終身雇用契約は形骸化しているのが現状です。
自ら雇用期間を終了させ会社を出る人も
そういった状況もあり、自分のやりたい仕事を求めて、自分のスキルアップのため転職する人が多くなってきました。
学校を卒業して一旦入れる会社に入り、その後資格を取ったり自己啓発を重ねて、自分がやりたかった仕事、自分が貼りたかった会社に入る人が増えてきました。
転職があたりまえになってきた
リクルートなどの企業の採用を手伝う事業を行なっている会社が熱心に市場を開拓したということもあり、今は転職はあたりまえのものになってきました。
大手企業の社員には転職は一般的なものでないことも多いですが、大手会社が廃業したり統廃合したりして大手企業であっても必ずしも将来が保証されていない時代ですから、今後は大手会社に勤務している人の転職も盛んになっていくことでしょう。
転職のメリット
さて、一言で転職と言いますが、転職にはどんなメリットがあるのでしょう。
社員側と企業側のメリットについて考えてみましょう。
採用される(転職)側のメリット
社員側のメリットは、自分の好きな仕事でスキルアップしながら給料を上げることができることでしょう。
企業にいれば必ずしも自分の好きな仕事ばかりをやれるとは限りません。
上司の考え方ひとつで、自分の好きな仕事ができなくなるばかりか、陽の目を見ることが少ない職場に異動することもあります。
異動先で新たな自分の才能が開花することも考えられますが、異動でやる気をなくす人が多いのも確かです。
やる気がなくなっても給料が保証されていればいいのですが、現代は自分の置かれている立場をきちんと理解しないと、そう遠くない将来にさらに色々な災難が押し寄せることになります。
それほど長くない人生ですから、会社で復権するより自分を受け入れてくれる新たな世界に活路を見出した方がいいというのが、社員側で転職する最大のメリットでしょう。
企業(中途採用)側のメリット
採用する側としてのメリットは、採用する人のスキルがわかりやすいということでしょう。
すでに業務経験がある人を業務経験に基づいて採用するので、企業側が欲しい人材を採用しやすいというメリットがあります。
年齢により転職の条件が異なる
さて、転職が当たり前になった時代に、どうやって転職を有利に進めるのか。
転職活動はいつが有利なのか考えてみましょう。
一言で中途採用というけど、年齢や経験によってずいぶん差が出てきます。
20代の転職
20代の転職は、経験をかうというより「兵隊」としての役割が大きくなります。
新卒採用はどうしてもネームバリューが高い企業に集中する傾向があり、その他の企業がお金をかけた割にはななかな良い採用に結びつきません。
一旦就職したけれども思い描いていた会社ではなかった後悔して転職したくなる、いわゆる「第2新卒」となります。
30代の転職
30代の転職は二つに分けられます。
一つは、今までの経験を基にして転職先での中堅社員としてはらたくことを期待されている当面と、将来の幹部候補生という面です。
中堅社員としての採用は、今までの経験が重視されます。
しかし将来の幹部候補生としての採用は、今までの経験に加えて、その人のやる気や個性などが幹部向きかどうかが評価されます。
40代以上の採用
40代以上の採用は、ズバリ、幹部としての採用になります。
今までの幹部や経営者としての経験が重要になります。
したがって、今まで幹部や経営者の経験がない場合は、かなり転職が難しくなります。
50歳以上の場合、定年を60歳と考えた場合は転職先に貢献できる年数は10年を下回ってしまいますので、入社後、すぐに経営に参画できるぐらいの人でないと、企業としてはなかなか採用しづらくなります。
このように転職時の年齢によって中途採用する側が転職者に期待されることがずいぶんと異なります。
転職時期に有利な時期
年代別に転職の状況はそれぞれ異なりますが、転職に有利な時期はいつなのでしょうか。
中途採用側の意識が高まる時期
転職に有利ということは、企業の採用意欲が高まる時期、ということになります。
まず、新卒採用をしている企業は、新卒採用業務にかなりのマンパワーを裂かれますから、新卒採用に忙しい時期はなかなか中途採用をすることができないと考えられがちです。
しかし実際には、新卒採用のための活動は一年を通して行なっているため、新卒採用時期であっても中途採用をしないということではありません。
したがって中途採用は、社内のニーズが高まる時期に多くなります。
一般的には、新年度から新規プロジェクトが立ち上がるため3月〜4月、もしくは下半期にプロジェクトが立ち上がることを想定すると9月〜10月が一番中途採用が盛んになる時期です。
転職側の転職意識が高まる時期
採用される側は、評価の結果により転職を考え始めるひとが多くなります。
具体的には、定期昇級のための評価時期の2月、夏のボーナス評価時期の5月、冬のボーナス評価時期の11月です。
いずれの時期も、自分の評価と会社の評価にズレが大きかった時に、転職したいという意識が高くなります。
転職側は企業側のニーズに合わせてみよう
このように中途採用側と転職側では、ニーズの時期に結構なズレがあることがわかります。
もし転職を有利に進めたいのであれば企業側のニーズをきちんと判断しないと、いくら転職活動をしてもなかなかうまく採用まで結びつかないので注意が必要です。
企業が中途採用を考える3月〜4月、9月〜10月に比べると、1ヶ月程度転職側の意識が高まるのが早いのがわかります。
職種を絞った採用は時期にこだわらないことがあるので注意
企業が求める人材により、企業の状況はずいぶんと変わることがあります。
「兵隊」として期待される20代は、プロジェクトが開始してしばらくしてから戦力となることを期待されるので、プロジェクト開始に合わせて採用されることが多くなります。
30代は、プロジェクト開始にあたり会社に足りないスキルを獲得するための採用になりますので、プロジェクトの進行に合わせて採用になりますので、必ずしも採用時期はプロジェクト進行とはリンクしなくなります。
40代以降の幹部の採用は、プロジェクトとは全く関係なく、現職の補充ということも多く、特に採用が盛んという時期はありません。
会社の中核になるような人物ほど慎重に採用したくなりますので、各社の採用意欲が盛んで転職者も多くが活動している時期は、なるべく多くの人と面接して適性を慎重に見極めたいと思う企業もあります。
採用意欲が強い時期は、なかなか採用が決まらない時期であるとも言えます。
確実に採用を決めたい場合は、少し採用時期を少しずらした方が良い結果を及ぼすことが多くあります。
あまり採用時期を遅らせすぎると、魅力的だと思われる企業の採用が決まってしまう可能性もあるので、慎重な対応をするに越したことはありません。
まとめ
転職に有利な時期についてまとめました。
企業に採用意欲が強い時期が必ずしも転職に有利だとは限らないことがお分かりいただけたでしょうか。
ただ最近は転職サイトに登録すると、条件に合う企業からの採用情報がメールで送られるようになってきているので、あまり転職時期を意識する必要がなくなってきています。
魅力ある企業の転職情報が送られてきたら、すぐに応募できるような準備をしておくと良いでしょう。
様々な情報を集めてしっかり戦略を立てて、悔いのない転職をしましょう!