外資系の転職!企業が「経験」よりも求めているものとは一体何?

あなたは外資系転職について考えたことはありますか?

でも外資系は実力主義でなんか怖そうとか、外国とのビジネス経験とか外国に暮らした経験がないからとか、外資は自分には無理と諦めていませんか?

外資系企業の転職では、あなたの考えているような経験はあまり重視されません。

外資系に就職してみたいけれども自分には経験がないとお嘆きのあなたに、外資系企業が経験より求めているものは何なのかについてお伝えします。

 

外資系とはどういう企業のこと?

外資系といってもいろいろな企業があります。

従来、外資系の企業というと欧米の企業の日本法人というのが外資系企業のイメージでしょうか。

しかし、最近は外資系企業はそれだけではありません。

外資に買収された日本企業も外資

例えば、外資に買収された企業も外資系といえます。

最近の例で一番わかりやすいのがシャープでしょう。

シャープは外資系の台湾のメーカーの系列会社になりましたので、一種の外資系企業です。

日産自動車も大株主がフランスの自動車会社ルノーですから、外資系企業です。

アジアの企業の日本法人も外資系

最近の外資は欧米系だけではありません。

多くの台湾や中国系の企業も、日本に現地法人を設立するようになりました。

 

外資系の公用語は英語が多い

アジア系の会社も含めて社内の公用語は英語であることが多いので、外資系への転職は英語が必須であると思っている方が多いようです。

もちろん社内の標準語は英語ですから、英語が喋れないと社内で全く活躍できなくなる可能性はあります。

英語でのビジネス経験は絶対に必要な能力ではない

英語が喋れるからと言って、外資系で活躍できる出世できるとは限りません。

同じように経験があるからと言って外資系で活躍できるかとは限りません。

経験とは過去のことです。

外資系で必要なことはその会社にどれだけの貢献できるかということです。

つまり外資系では未来をどうするのかの能力が問われることになります。

 

外資系企業が求める能力

外資系企業では、外国での生活経験とか外資企業とのビジネス経験とか、英語の能力とか、一般的に外資で必要だと思われている能力は、実はそれほど必要とされていません。

であれば、どんな能力が一番必要とされているのでしょうか。

やり抜く力

今外資系に一番必要な力は、度胸、復元力、自発性、執念の4つの要素、それぞれの英単語の頭文字をとってGRIT、もしくは「やり抜く力」と言われます。

これは、成功者に必要な要素を研究したところ、成功に必要なのは才能でも学力でもなく、実は情熱と粘り強さを持っていたという結果が出たことに起因しています。

執念と復元力

強力なリーダーシップとは簡単に養われるものではありません。

未来を察知する能力もまた簡単に養われるものではありません。

これらは何回も努力して失敗した場合にはそれをきちんと分析して次に繋げるというステップが必要になります。

つまり失敗してもきちんと失敗を分析できる能力と、再びチャレンジできるチャレンジ精神が重要になります。

日本の会社では転職回数が多いと問題あるとみなされることが多いですが、外資系の場合転職回数が多くても所の転職理由がチャレンジにも続いている場合には、正当な理由であると評価されることが多くなっています。

転職回数が多くても、逆に評価されることがあるのです。

このように外資系では、なぜこうするのか、どうしてダメだったのか、だからこうするのかと言った論理的な思考能力に基づいた行動が重要になってきます。

またダメなものはダメという諦めモードは、外資系では全く評価されませんので、そういった考え方を持っていると外資系では成功しないでしょう。

外国では日本の労働基準法のようになかなか従業員を解雇できないという法律はありませんので、能力がないと判断できた社員はどんどん解雇していきます。

だから応募してきた社員はとりあえず採用する傾向があります。

採用した上でその社員を業務により能力を評価し、期待した能力でないことが判明した場合にはすぐ解雇するような傾向があります。

だから外資系の採用に重要なのは業務経験ではなく、チャレンジするという気持ちなのです。

度胸

外資系で特に重要とされているのが、自分をアピールする能力、つまり度胸です。

日本の企業では機会は会社が与えてくれるものであり、社員は会社の指示に従い粛々と仕事を進めていればOKでした。

しかし外資系では仕事は会社が与えてくれるものではなく自分から勝ち取るものです。

自分のやりたい仕事は自分からアピールして他人から奪い取らなければなりません。

奪い取ると言っても腕っ節の強さが重要になるわけではありません。

あなたがいかにその仕事で能力を発揮でき会社に貢献できるかを論理的に説明できなければならないのです。

そう言った自分を論理的にアピールする能力が外資系には圧倒的に必要です。

自発性

外資系では、規則や過去の慣例に忠実に従って業務する人はあまり歓迎されません。

規則や経験にとらわれることなく、新しいトレンドを掴み会社に最大限の利益をもたらすことが求められます。

日本の企業では周りとの調整、周りの陰ながらの協力により仕事がうまくいきます。

外資ではそういう陰ながらの協力はなく、あなたがすべて切り開くひつようがあります。

それでも周りがついていくというリーダーシップが求められます。

上司への心遣いをする能力

多くの外国のドラマや映画のビジネスシーンを見ていると、必要以上に上司に気を使ってる場面に出くわします。

日本人から見るとまるでコメディのように見えるようなシーンが多いですが、実は多くの外資系企業であればごくごく当たり前の光景です。

実は、日本以上に上司にゴマをするのが外資系です。

外資系の会社で人事権を握っているのは日本のように人事部や一部の役員ではなく、直属の上司なので、直属の上司に必要ないと言われたら、どんなに成績の良い社員でも解雇されてしまいます。

コストカットの時は、上司は自分の身を守るために、成績が良く人件費が高い社員を解雇する傾向にあります。

日本のように成績が良ければ人員整理からも安泰、ということはないのです。

気遣いは誰にとってもあまり気分のいいものでありませんが、これをビジネスと割り切れることが外資系の社員には必要になります。

人脈を生かす能力

日本の会社では、個人のコネや人脈はあまり活かす機会はありません。

あくまでも仕事で得たネットワークだけが活用されます。

しかし外資系では、個人が持っているネットワークはとても重要なものになります。

自分のプライベートでの付き合い、学生時代の付き合い、家族や親戚の付き合い等々、実に様々な個人のネットワークが利用されます。

何しろ自分の成績が全てですから、自分のコネで仕事を取ってくれば自分の実績になるので、どんどん自分のネットワークを使います。

そして、自分のネットワークは、会社や後任者に譲り渡すことは絶対にありません。

そのネットワークは自分の次の仕事に生かすために自分が持っていくのです。

日本の会社で個人のネットワークお仕事に利用すると、会社を私的に流用しているとか、自慢しているとか言われますが、外資系の場合にはそのようなことは全くありません。

むしろ、人のネットワークはどんどん利用して会社の業績を上げることが求められます。

最低限の語学力は必要

アジア系の外資系も含め、社内公用語は英語である会社がほとんどです。

しかしその英語は完璧であることは求められません。

単なるコミュニケーションのツールですから、きちんとした英語でなくてもちゃんと相手とコミュニケーションできる能力が必要になります。

例えば自分の発言が英語としては間違っていて相手に違った人として伝わった場合には、それをすぐ察知して修正する能力が必要になります。

日本人はきちんとした英語で喋れないからとしゃべることを遠慮しがちですが、それでは自分をきちんとアピールできません。

間違った英語でもいいですから、自分をアピールしようとする気持ちが重要になります。

つまり、語学力というよりコミュニケーション能力ということです。

 

まとめ

外資系企業が経験より求めている物についてまとめてみました。

簡単に言えば外国のテレビドラマで見られるビジネスシーンは、実は外資系企業では当たり前に行われていることです。

もしあなたが外資系企業に勤めたいのであれば、海外のテレビドラマをよく見て日本と違う部分をしっかりと頭に叩き込んでおきましょう。

そうすれば案外簡単に外資系企業で成功することになるかもしれません。

作成者: かのっち

大手企業の子会社で長年にわたり総務部員を務めてきた「何でも屋」です。事業の立ち上げからセクハラ・パワハラ対応、研修、人事考課、採用、パソコンからの情報漏洩処理・・・何でもやってきました。 今は過去の経験を生かし、個人や法人が向上するためのお手伝いをしています。 私の記事で、一人でも多くの人の仕事やプライベートが充実し、人生が向上すれば本望です。