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【箱根駅伝2018(第94回)】結果をズバリ!予想してみた

 2017/12/31 特集
この記事は約 7 分で読めます。 1,715 Views

第94回箱根駅伝(箱根駅伝2018)は、新感覚派リーダー原晋監督率いる青山学院大学の4連覇がかかる大会となります。

青学の4連覇を阻止する刺客には、黄金世代の活躍で出雲駅伝を制した東海大学、エース鈴木健吾をアンカーとして盤石の体制で全日本駅伝を制した神奈川大学の名が挙げられます。

この二校以外にも、9年連続3位以内の順位を守り続けている東洋大学の走りも見逃せません。

2015年の箱根駅伝初優勝から、駅伝人気を一挙に牽引してきた青山学院大学ですが、先人たちの大記録4連覇を目前にして、前しょう戦と言われる「出雲」「全日本」の優勝を逃しているだけに、第94回箱根駅伝は混戦が予想されます。

原晋監督のミラクルマジックは混戦を制して、青山学院を王者の座に着かせる事ができるのか?

新山の神として箱根を沸かせた神野大地に続く新たな山の神が登場するのでしょうか?

この記事では、今回の箱根駅伝の予想と、その見どころを徹底解説したいと思います。

 

ズバリ!今年の優勝校は?

青山学院大学の4年生に注目

何と言っても、自力に勝る青山学院大学が優勝校の筆頭となるでしょう。

往路には4年連続箱根駅伝出場のエース田村和希が投入され、復路では区間賞男の異名をとる下田裕太がエース区間を任される青山学院のラインナップに付け入る隙を見つけるのは中々難しい状況と言えます。

下田選手は2016年の東京マラソンでも、日本人2位の記録を残している実績もあり、安定した走りで青山学院4連覇のキーマンとなることは間違いありません。

さらに6区の山下りも見逃せない

他にも、1年生から3年連続6区の山下りを任されるであろう小野田勇次も注目選手の一人です。

一年生では、箱根のスーパースターとなった新山の神の神野大地の後、重圧のある6区を新人ながら見事な力走で走りきり青山学院の完全優勝を成し遂げた立役者の一人でもあります。

箱根の前哨戦と言える「出雲」「全日本」の優勝を逃している青山学院大学ですが、箱根を制する力という意味では、他の追随を許さない選手層の厚さがあります。

他大学は脅威の存在となり得るのか?

一方で、出雲を制した東海大学も、スーパールーキーと言われた黄金世代が2年目のシーズンを迎え、経験値を重ねた強みも不気味な存在と言えるでしょう。

また、エース鈴木健吾を中心としたバランスのとれた神奈川大学の布陣も、4連覇を狙う青山学院にとっては、脅威となる存在です。

山の神柏原竜二を要し東洋大学黄金期を作り上げた酒井俊幸監督率いる東洋大学もスーパールーキーを多数迎え、新生東洋大学として王者青山学院に挑みます。

戦略家だと言われる酒井監督ですから、思い切ったオーダーエントリーを組むことで青山大学の死角をついてくる可能性も十分に考えられるでしょう。

数々の名ドラマを生み出す箱根駅伝ですので、王者青山学院といえども、油断は全くできない状況と言えます。

大学駅伝の最高峰、箱根駅伝のゴールテープを切るのはどの大学となるのでしょうか?

 

見逃すな!注目校はこちら

4連覇を狙う青山学院、同校の4連覇を阻止すべくしのぎを削る東海/神大/東洋などの強豪校に注目が集まる箱根駅伝ではありますが、他にも注目すべき大学はたくさんあります。

父子鷹の集大成

まずは、名将・上田監督の次男・上田健太選手が主将かつエースで、最後の箱根駅伝を迎えます。

お父様の上田監督は、母校・順天堂大学で二度の区間賞を獲得しているだけに注目が集まります。

お父様の前で最後の勇姿を見せてくれるのでしょうか?
父子鷹の集大成となる箱根駅伝ですから感動的な走りが見られそうです。

ニャイロは何人の選手をごぼう抜きする?

また、同大学の留学生枠選手ドミニクニャイロが何人の選手をごぼう抜きしていくのかにも高い関心が集まっていますね。

もしかしたら、箱根史上の最高記録を塗り替える可能性があるかもと言われているニャイロですから、ニャイロ登場区間は目が離せません。

スーパーオールドルーキーにも注目

また、30歳の駅伝選手として話題となっている渡辺和也の走りにも注目です。

渡辺選手は高校卒業後に実業団選手として活躍したのち、指導者となることを夢見て東京国際大学に入学しました。

その後、ほとんど実績のない大学を箱根駅伝出場にまで導いた本物のスーパーオールドルーキーなのです。

30歳にして箱根駅伝出場という夢を実現してしまうなんて、まさに中年の希望と言えるでしょう。

ステファンマヤカ監督にも要注目

今回の箱根駅伝には、桜美林大学名での出場は果たしていませんが、桜美林大学にも注目すべき人がいます。

前述の山梨学院大学上田監督の教え子・ステファンマヤカ監督です。

学生時代には4年間エース区間2区を走り、早稲田大学のエース渡辺康幸としのぎを削りました。

2013年に、長距離選手が一人もいない桜美林大学の駅伝部監督として就任し、2018年箱根駅伝では関東総合連合の選手として田部幹也を輩出しています。

次回大会では桜美林大学での出場も期待されている注目の大学です。

このように箱根駅伝はまさに見所満載の宝箱なのです。

 

総合的な見どころ

往路の順位に大きく影響する「1区」に注目

区間ごとの走りとしては、やはりスタート直後の1区が優勝争いの鍵を握ってくることになります。

往路を制するものが、箱根を制すといっても過言でもないほど、往路の順位は非常に重要になってきます。

そういった意味でも、1区を何位以内で戻ってくるのかということは残りの9区間に大きな影響を及ぼすことになるのです。

全体的な選手の実力やバランスで言えば、現王者の青山学院大学は頭一つ飛び抜けていると言えますので、どのチームも、往路でなんとしても青山学院を捉えておきたいというのが本音でしょう。

1区にスタートダッシュのできるエース級の選手を配置してくる大学も多くなってくると思います。

そのため、今大会では1区でかなりの好タイムが期待できるかもしれません。

区間賞狙いの選手に注目

区間新を狙ってくる走りを多くの選手がしてくるので混戦した展開が予想されます。

その中でも、注目は往路に多くの1年生ルーキーを起用することが予想される東洋大学です。

東洋大学の酒井監督としては、「先行逃げ切り型」での優勝をイメージしているかもしれません。

ただし、ルーキー起用には難点もあります。箱根駅伝は他の大会と異なり、独特な雰囲気があると言われています。

他の競技で例えるなら、オリンピックのようなものかもしれません。

そのため、ルーキー選手が雰囲気に飲まれ、普段通りの実力を出せないという危険もはらんでいるのです。

単に速く走れば勝てる訳ではないのが駅伝競技ですので、その辺の裁量も非常に重要になってくると言えます。

最大の山場である山登り区間・5区

また、往路最大の山場である山登り区間の5区も注目すべき区間となります。

東洋の柏原選手や青山学院の神野選手のように圧倒的な覇者がいない今大会となりますので、5区で新たなスターが生まれるかどうかも大いに楽しみな見どころとなってくるでしょう。

精鋭たちが繰り広げる217.1kmのドラマが間も無くスタートします。

 

まとめ

戦前戦後を経て、94回という開催記録を持つ箱根駅伝がいよいよ始まります。

10人の走り手たちが、たった一本の母校のタスキを繋ぐために、山野を駆け抜ける箱根駅伝。

ひたすら、一本の道を走り続ける駅伝という競技自体は非常に地味で華やかさとは無縁のように思えますが、彼らのひたむきさにただただ心を打たれ、いつの間にか彼らの雄姿に声援を送らずにはいられないのが駅伝という競技の魅力かもしれません。

優勝を狙っていくチームはもちろん、シード権争いや繰り上げスタートなどと随所に駅伝のクライマックスとドラマがあります。

大学の4年間を「走る」ということに青春をかけた彼らの熱い想いを目にするたびに、箱根駅伝の伝統が受け継いできたものの重みと尊さを感じることができます。

駅伝を志すものにとって、まさに晴れの舞台である箱根に立つために彼らが織りなしてきた汗と涙と努力の足跡を知れば、さらに駅伝観戦が面白味を増すかも知れませんね。

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GC@編集担当(兼ライター)

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一部の記事でライティングも行なっています。

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