源泉徴収票の作成方法!Webから自分でカンタンに作れる方法を教えます
会社を設立して社長になって社員を雇ったら、社員に給料を支払うことになります。
日本では、社員の所得税はすべて会社で源泉徴収して、会社が税務署に支払う義務がありますので、社員を雇ったら給与に関する所得税業務が発生します。
そして、給与に関する所得税のまとめが、12月末に発生する年末調整と源泉徴収表の作成、そして1月末の支払調書合計表の作成です。
皆さんのほとんどが、源泉徴収票は車や住宅などをローンで購入するときしかまじまじと見たことがない方がほとんどだと思います。
そんなあなたなのに、社長になり社員を雇ったら源泉徴収票を作成する必要があるのですから、実際にその時になるとどうしたら良いのか途方に暮れるのではないでしょうか。
でも、そんなあなたに朗報です。
最近は、インターネットを使えば源泉徴収票が誰でも簡単に作成できるんです。
そんな便利なインターネッ使った源泉徴収票の作成についてのご紹介です。
Contents
源泉徴収票はWebで作成する時代
昔は源泉徴収票の作成はとても大変なことでした。
大きな会社で給与支払にコンピュータを導入している会社では、給与計算ソフトを導入することで、コンピューターで簡単に源泉徴収票を作成することができました。
しかし、給与計算用のソフトウエアは数十万円もして、小さな会社はなかなか手が回りません。
しかも、所得税制度は毎年のように変更があり、そのためにソフトウェアのアップデートに数万円の費用がかかり、小さな会社にはかなりの負担です。
そんな状況ですから、インターネットがない時代は、社員数が十数人の会社の給与計算は、手作業というところが多くありました。
毎月、税務署が発行する給与支払いに関する税率表とにらめっこして給料から所得税を決めて源泉徴収して、年末には社員から提出された生命保険とか損害保険の金額も合わせて確認して、またもや税務署の年末調整の手引きとにらめっこして年末調整を行います。
源泉徴収票は、給与支払い額と税金徴収額を合計して、年末調整で年間の所得税を確定しないと発行できません。
年に1度しかない業務としては、とても敷居の高い業務でした。
しかし今はインターネットの時代、クラウドサービスで簡単に給料の税額確定、年末調整ができる時代になりました。
そして、源泉徴収票の作成もインターネットで簡単にできる時代になったのです。
国税庁も推奨している?!
実はインターネットを使った源泉徴収票の作成は、国税庁のホームページでも利用することができます。
国税庁としては、より簡単に税務を行えるようにすれば、より手間なく確実に所得税が入ってくるのですから、当然のことといえば当然でしょう。
国税庁もインターネットを使ってより簡単に源泉徴収表作成することを推奨しているくらいなので、国税庁以外でもインターネットを使って簡単に源泉徴収を作成出来るようになっています。
さまざまな源泉徴収票作成サービス
それでは、インターネットを使った源泉徴収票作成サービスについて見ていきましょう。
スマレジ・タイムカード(おすすめ!)
クラウド勤怠管理サービスのスマレジ・タイムカードを使うと、普段の勤怠管理と連動させ、クラウド上で源泉徴収票を作成することができます。
そのほか、労働保険料や社会保険料の計算、提出書類の作成なども全てクラウド上で行えるので、非常に便利です。
民間のサービスだけあって、次に紹介する「国税庁ホームページ」よりも圧倒的に便利です。
弊社でも、実際にクラウド勤怠管理を導入していますが、労務管理に割かれる時間が1/10以下に短縮されています。
今年の導入を検討している場合はもちろんのこと、来年以降のタスク削減に備えて資料請求だけでも行なってみてはいかがでしょうか。
国税庁ホームページ
国税庁のホームページe-Taxつまり国税電子申告納税システムで源泉徴収票等作成ソフトを使用することができます。
このソフトを使うことによって、給与所得の源泉徴収票や報酬料金契約金及び賞金の支払調書、不動産の終了当の支払調書中の支払調書も取り扱うことができ、年末調整の後の支払調書と合計表も作成することができるようになります。
Excelで作成したCSV形式のデータも入力することができるので、普段の給料計算はエクセルで作成してる方にもとても使いやすいソフトといえます。
ただ残念ながら、対応するOSはウィンドウズだけなので、Macでは使用することができません。
Macの方は、国税庁の源泉徴収票作成ソフトではなくて、日常的な給料計算からクラウド会計ソフトとを使うとよいでしょう。
また使用には、納税地を所轄の税務署に届け出を提出して取得できる利用者識別番号が必要になるので、ちょっと面倒です。
加えて源泉徴収票等データの電子署名も必要になるので、電子証明も予め取っておく必要もあるというのも面倒な点です。
やはりお役所ということもあり、民間サービスの方が圧倒的に分かりやすいというのが正直な感想です。
freee
クラウド会計サービスのfreeeでも源泉徴収票を作成することができます。
freeeの有料サービスの一つである給与支払いソフトを使うことにより、毎月の給料を入力することで、年度末には年末調整を行ったうえで源泉徴収票を作成することができます。
あなたが行うのは社員の生命保険や損害保険などの税金控除のデータの入力だけです。
支払調書の合計票まで自動で作成してくれるので、面倒な支払い関係の税務を簡単に終わらせることができます。
毎月のサービス利用料が数千円発生しますが、会計専任の社員を置くことができなかったり、税理士事務所の顧問料を節約したい方におすすめです。
クラウドMF会計
フリート双璧のクラウド会計であるクラウドMF会計でも、もちろん源泉徴収票を作成することができます。
こちらも、会計処理と給与処理を毎月の入力しておけば、年末に生命保険や損害保険などのデータを入力するだけで、簡単に年末調整を行い源泉徴収票を作成することが出来るようになっています。
⇒ クラウドMF
Excelを使う
クラウド会計ソフトを使う事でも無い会社においては、エクセルを使って源泉徴収票を作成することができます。
ウェブ検索すると、様々な会計事務所がエクセルで使うことができるフリーの源泉徴収票の様式を見つけることができます。
年末調整に必要なデータを入力するだけで年末調整まで終了してしまうテンプレートもあり、かなり便利に利用することができます。
テンプレートによっては、日常的な給料支払いの計算に使用することができるものもあり、探せばかなり高機能のものを無料で使うことができます。
オンラインで会計事務所に依頼(専門家なので安心!)
源泉徴収票作成で1番簡単なのは、会計事務所に依頼してしまうことです。
今や年末調整と源泉徴収票の作成だけを、オンラインで会計事務所に依頼することもできます。
この場合は、オンラインで給与明細や保険の控除の使用などを送付して会計事務所に処理をお願いすることになります。
会計事務所によっては、給与に関わる所得税の処理のすべてを代行してもらうこともできます。
クラウド会計サービスやExcelで作成する源泉徴収票は、最終的に税務署への書類提出は自分たちで行わなければならないので、かなり面倒です。
しかし会計事務所に年末調整業務の全ての代行を委託すれば、税務署の書類の提出までもやってくるので究極に簡単な方法です。
会計事務所によっては、源泉徴収票の社員への送付もやってくることもあり、もう至れり尽くせりです。
もし、どの税理士に任せたら良いのか分からないという場合は、以下のような無料紹介サービスが便利です。
まとめ
源泉徴収票Webで自分で簡単に作る方法についてまとめました。
今は、ただで源泉徴収票を簡単に作成できる時代なりました。
源泉徴収票作成のための最大の障壁である年末調整も、以前と比べるととても手軽にできるようになりました。
年末調整は、コンピューターを使わないと、税務署のマニアルと首っ引きで作業しなければいけないというとても面倒な作業でしたが、コンピューターの給与ソフトがなくても年末調整が簡単にできるようになりました。
記事内でご紹介したクラウド勤怠管理「スマレジ・タイムカード」や「税理士ドットコム」なども、その1つです。
ぜひあなたもWebを利用して、簡単に源泉徴収票を作成してみてください。